『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

ギタリスト

2013-06-26 05:09:00 | ギター


仕事場に掛けてある愛器が
夕日に映えて
美しかった。

近頃、「プチうつ」のせいか、
自己肯定感が低く、
今朝も自分を
「能無しだ・・・馬鹿だ・・・」
と責めている心の鬼がいて、
ヤバイと気がつく自分もいる。

どうやって、
自分のレゾンデートルを見出すか
ということをいつも考えているが、
近頃は、「自分は音楽家なんだ」という矜持が
いちばん魂を救ってくれるような気がする。

だから、いつもカバンの中に
楽譜が入れてあり、
意気消沈したときには
魂を奮い立たせて
楽譜と向き合っている。




来年の課題曲である
バッハの『プレリュード』は
ほぼ暗譜できたが、
今でも楽譜を検討していて
その美しい世界、
言語表現の及ばない世界に
更に一歩でも近づこうとしている。


****************

魂理学随談

耐性欠如

奈保子 近頃、小学生の暴力が増えていて、ある年は年間1,890件もあったと言います。
佐々木 ほぉ…。そりゃまた大変な数ですな。
奈保子 今の青少年はキレやすい、とよく言われますが、心理学的に言えば、フラストレーション・トレランス(欲求不満耐性)が弱いか欠如している、と言えますね。その根本原因はどこにあるのでしょうか。
佐々木 そうですね、これは、いつも挙げている例えだけど、「暑けりゃクーラー、寒けりゃ暖房、腹が減ったらコンビニ、暇ならケータイ…」というように、不快感を自分の工夫で解消することがなく、機械やお金でばかり解決してきたから、「辛抱」や「我慢」ということを学習してないんじゃないでしょうか。
 物が有り余っている時代ですから、幼児期から、親が何でも子どもの欲求を満たしてやっていたら、小学生になったら「小皇帝ネロ」にもなるでしょうね。中国の一人っ子政策で多くそういう子どもたちが輩出されたっていうでしょ。
奈保子 すると、後天的な心因性に拠るものなんですね。
佐々木 一因じゃないかと思いますよ。立花隆さんなんかは、環境ホルモンの影響だろう、って言っていますが、科学的データは示していませんものね。
奈保子 生物学的な要因も考えられるし、社会学的な要因も考えられるかもしれませんね。
佐々木 うん。きっと複合的要因じゃないでしょうか。
奈保子 キレることの究極は傷害事件ですが、先生の分析された『佐世保小6殺人事件』の女の子も、会津で起きた母親の首を切断した高校生も、世間的には特異的な了解不能の猟奇事件として片付けていますが、深層心理学的には了解可能な力動が働いていたことが解りますね。
佐々木 そうですね。ユング的に言えば、佐世保のケースは自分の無意識下にある抑圧された否定的部分(影)を相手に投影した「シャドウ殺し」だし、会津はやはり同じような心的メカニズムによる「ネガティヴ・グレートマザー(否定的太母)殺し」ですものね。
 以前、山中康裕先生の講演を聴いたときに、「現代ではあらゆる儀式が形骸化して喪失してしまったので、子どもたちに、今、普遍的無意識的なアクティング・アウト(行動化)が起きつつある」と警告されていました。
奈保子 具体的にはどういうことですか?
佐々木 例えば、アイヌとかある山岳民族などでは、熊を山の神と見なして、殺した後で儀式を伴ってその血を飲んだりするでしょ。
奈保子 それは、神性を取り込む、というか同一化をはかる、ということですね。
佐々木 そう。プリミティヴ(原始的)な宗教性でもあるでしょ。
奈保子 そうですね。
佐々木 それと同じ事をオウムの信者たちは、麻原の血をイニシェーション(通過儀礼)として飲んでいるんです。
奈保子 教祖を取り入れる、ということですね。
佐々木 これは、想像ですけど、原始仏教集団でも、釈尊が入滅したあと、荼毘にふして仏舎利を側近の者は体内に取り込んだんじゃないかと思うんです。
奈保子 なるほど。あり得ますね。
佐々木 神戸の酒鬼薔薇事件というのがあったでしょ。あの中2の少年は、小学生の土師 淳君を殺害して首を切断した後に、ビニールシートにこぼれた血を飲んでいるんですね。
奈保子 はい。以前、先生の心理学の時間に伺いました。
佐々木 そう。講義でも話したように、少年審判の尋問で「君はなぜ、淳君の血を飲んだんですか」と問われたとき、なんて答えたか覚えているでしょ。
奈保子 はい…。「僕は、穢れているから…」
佐々木 そう。ショッキングな答えですよね。戦慄を覚えましたよ。
奈保子 はい。私も、その話を伺った晩は、ショックでご飯が食べられませんでした。
佐々木 でしょうね…。でも、一般には理解しがたい答えですよ。
奈保子 はい。先生の謎解きを伺って合点がいきました。
佐々木 そう。つまり、淳君は知的障害があったんで、酒鬼薔薇少年はそれゆえに「たましいの純粋さ」を信じて、それとの同一化をはかったんですね。
奈保子 まさしく原始宗教的行為ですよね。
佐々木 そうでしょ。それを山中先生は、今の子どもたちの無意識の深層にそういう危うい衝動や欲動が芽生えてきた、と指摘したんです。

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