『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

物書きの血筋

2018-06-29 04:58:00 | 風景
夏休み前なのに
四日もオフ日がつづくと
ダレてまうかと思いきや、
けっこう毎日、創造的に過ごせて、
なんだか、ちょっとずつ
休み上手になってきたような気がする。

去年から一挙に仕事が半減して、
閑居の身となり、
「小人閑居して不善をなす」
じゃないが、
暇だとろくなことないなと
懸念していた。

かの諺を英訳すると、
An idle brain is the devil's workshop.
(怠け者の頭は悪魔の仕事場である)
やら
Idleness is the mother of all evil.
(怠惰は諸悪の母である)
となるらしい。

でも、
半隠遁生活も
あんがいワルクない。

なんたって、
一日が長く感じられる。

学校仕事をしていると
何処かせわしくって、
やはり時間の経過が早い。

一日を味わう余裕なぞなく、
目の前のクライエントである
生徒たちと向き合うことで
精一杯になってしまう。

それはそれで
充実感はあるのだが、
やはり還暦を過ぎたら
クリエイティヴ・リタイアメントを
考えなきゃというのは
一理あるような気がする。




二階から裏庭を見下ろすと、
ナッちゃんの小学校卒業記念に
植えた石榴が、
もう手が届くあたりまで
伸びてきている。

今年もたくさん実が成りそうだ。

そしたら、
グレナデン・ジュースを作って
スパークリング・ワインと
カクテライズするのが
楽しみである。

奥には枇杷がたわわに稔っている。

今年は、実の間引きも
袋掛けもする余裕がなかったので、
小粒になってしまい、
アッという間に
鳥に全部喰われてしまった。

それでも、
何十個かは味わえた。

ここ数日は、
刻んでドレッシングの
風味付けにも使っていた。






蜻蛉が
網戸にジッと
羽を休めていた。

この子も
生まれ日のきょうの夕刻には
もうこの世を去るのか・・・
と思ったら、
なんだか儚い命の
無常観を感じた。

誰か、この可哀相な
カゲロウちゃん? 
カゲロウくん?
のこと、
歌(うと)てやりやぁ!
と思ってググッてみたら、
けっこういろんな歌が
ありやんの。

どれも聞いたこともないが・・・。

カゲロウは英語で
ephemeraといい、
これには一日限りの印刷物
(チケットやチラシ)
という意味もある。

ネイティヴの発音を聞くと、
「エフェメラ」ではなく、
「アファムラ」と聴こえる。

ephemeralは【形容詞】で、
束の間の/儚い/一日限りの命の・・・
となる。

語源は、
epi = on/ hemera = dayで
「その日いちにちの」
となるらしい。






父方の祖母は、
米沢生まれで
「音羽屋」という
老舗旅館の次女だった。

祖母の叔父に
大橋乙羽という
マイナーながら
作家で編集者だった人がいる。

泉鏡花、尾崎紅葉らとも
親交があったという。

なので、
地元の郷土研究家や
国文学の先生らが
よく音羽屋には
資料を見にきていたらしい。

その肖像には
やはりどこか祖母に繋がる
面影があり、
ということは、
自分にも微かな似た処が
あるのやもしれぬ。

一年三六五日、
毎日一四年間もブログを
三つも更新してきたのは、
この乙羽さんの
物書きの血筋だからなのかなぁ・・・と、
ふと思うときがある。




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