嵐山のペンションに
3泊するので、
一日は嵯峨野を歩いてみることにした。
在京中からも
何度も訪れてはいるが、
やはり、いちばん自然が多いので
開放感があるエリアである。
ただ、かつてよりも、
むちゃくちゃインバウンドの数が増えて、
日中は、あらゆる外国語が飛び交い、
人・人・人…で、ごった返している。
ところが、陽が沈むと、
嘘のように喧騒さは消え去り、
かつての嵯峨野のような
静寂感が戻って来る。
…
今回は、カミさんのエスコートで
福田美術館を初めて訪れた。
別館と2館あって、
錚々たる収蔵品に、
さすがに京都だなぁ…という
文化力の高さには
舌を巻かざるを得ない。
中でも、
「伝」の曰く付きだが、
雪舟の絵と
定家の書は
眼を惹いた。
真筆の折紙付きの応挙は
幾度も鑑賞しているので、
さほどにインパクトはないが、
定家や雪舟は真筆が稀少なだけに
(ホンマもんかぁ…)
と、半信半疑である。
…
カミさんが未訪の天龍寺の塔頭
『宝厳院』を拝観したが、
自分は三度目である。
レンギョウと早咲き桜が
黄色と桃色の花を咲かせていた。
ずらりと立った羅漢さんは、
なかなか味わい深いお顔をしておられた。
…
続いて、自分も未訪の
『弘源寺』を訪れた。
雪舟寺の石庭を小規模にしたような
こじんまりした枯山水だった。
もっぱら、室内の襖絵を鑑賞する為の
拝観料だった気がする。
…
嵯峨野駅前の
SL&ピアノ・ミュージアムでは、
Nゲージ(鉄道模型)で持ってた
C58『貴婦人』とD51『デコイチ』の
実物を久しぶりに見たが、
その黒々とした存在感には
圧倒されるようだった。
ピアノ館には
フォルテピアノがあったが
残念ながら音出しは出来なかった。
その代わり、
『旅ピアノ』という
100年前の古めかしいものを
試奏出来た。
ワンフレーズを弾いてみたら、
たまたま、通りかかった
観光客の御夫婦が、
拍手をしてくれて恐縮した。
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