終業式

終業式の前に、
１時間の講演を
やることになっていたが、
突然の大雪で
高速で事故が発生し、
２時間も車内に
缶詰になってしまった。

講演の時間に
間に合いそうもなかったので、
仕方なく、前に停車している人に
ケータイを借りて
学校に遅れるので
中止か時間変更してほしい旨を伝えた。

こういう時、
ケータイがあれば
便利であることが
つくづく身に沁みた。

それでも、
ケータイをお借りした人に
100円をお支払いしようとしたら
「いいです、いいです。
こういうときは、お互いさまですから」
と言ってくださって
受け取らなかった。

3.11でも痛感したが、
非常時には人の好意は
身に沁みるものである。



けっきょく、
２時間遅れで学校に到着し、
講演は午後に時間変更になっていた。

校長室で
渋滞の労を労われたが、
「いっそ。中止でもよかったんですけど」
と本音を言って
笑いとなった。

大雪の日だったので、
体育館も底寒かったが、
生徒たちは行儀よく
１時間話を聞いてくれた。

最後の15分間は
お絵かき心理テストをやったが、
自分の描いた絵に
いろんな心理的問題が
あることを指摘されて
みんなで大笑いになり、
だいぶ温まったようだった。

生徒代表のお礼の言葉と共に
農業実習で育てたという
見事なシクラメンを頂いた。

クリスマス前なので
これは気の利いた
プレゼントである。

兎も角も、
なんだか、とても
長い一日に感じられた。

今日から、
26日間の冬休みである。


昨日は、終業式の後で
廊下を通る男子生徒が
「わ～い。わ～い。冬休みだ～!!」
と、歓喜の声を上げていた。

高校生のくせに、
子どもか…と、思ったが、
子どもなのである（笑）。