父と母を敬え

 「あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。」(出エジプト20:12)

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 出エジプト記の十戒より。

 この律法は、初めて接したとき以来、自分にとって大変に難しく、苦みを感じ続けていたものだ。 両親とも死んで久しい今になっても、それは変わらない。
 どのようないきさつがあったのかをここに書くことはできない。
 父母を敬うのだったら、見も知らぬ老人に席を譲る方が、はるかにやりやすい。私は心を込めて、他人に席を譲る。

 このことが律法の上で何を意味するのかというと、もちろん、私が極刑に服しなくてはならないことの宣告であるのだが、イエスの御業のお陰あって、今はこの父母とは関係なく、全体的にこころ安らかな生活を送っている。
 死んだ父母との和解を心密かにしたわけではない。それは死ぬまで不可能だろう。
 そうではなく、復活の主イエスを介して、御父が私と和解してくださったのだ。
 私たちの御父は、イエスを介してすべてを赦してくださるのである。

 むしろ私が案じるのは、こういう人だ。
 「私はここに書いてあるとおり、十分に父母を敬っている。だから私には長寿が約束されているのだ!」

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 健やかな一日をお祈りします!

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