神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

茶壺との対話 8

2014-12-17 | 茶話
「使いにくい器も重要です」

先日ある作家さんから言われた言葉にはっとした。
その作家さんに「使いやすい道具を作って」ほしいとメールしたあとにいただいたお返事の最後に添えられていた言葉である。

日頃、茶器を選ぶとき、使いやすさをまず考える。
自分の手にしっくりと収まり、水漏れもなく、いつもの所作でお茶が難なく入るものをついつい手に取ってしまう。

しかし、利便性だけを重視した世界から離れたところに茶の世界はあるのではないだろうか。

古いもの。
はかないもの。
無骨だけれどぬくもりを感じるもの。
そして作家さんがこだわりを持って作ったもの。
それらは使いやすいとは限らない。

それを使いこなすことは茶入れ人としてのクリエイティビティを問われることでもある。
そういった新しい挑戦から意外な美しさや美味しさが生まれるかもしれない。

そんな大事なことを忘れいていた自分に気付き、反省。
と同時に体温が上がるのを感じた。



トップ写真は茶壺ならぬ茶入。
先日川越のうつわノートさんで購入。
冬の光がよく似合う。

■目片千恵 ガラス展 冬の光
  
2014/12/13(土)~27(土) (12/19(金)は休み)
11:00~18:00
於:川越 ギャラリーうつわノート




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