硬度の違う水で淹れたお茶の味の比較や
お湯の温度の違いによる比較は経験があるのだけれど、
湯沸かし器の違いによる比較というのはちゃんとやったことがなかったので、
先日家で試してみた。
比較したのは次の4種類。
1.ステンレスやかんをガスコンロにかけて沸かしたもの。
2.ラッセルホブス 電気カフェケトル 7100JP
3.陶作坊の煮水器をガスコンロの弱火で沸かし、沸騰後アルコールランプ台に移動。
4.鉄瓶(鈴木盛久工房)を野々田の江戸火鉢シーズヒーターで沸かしたもの。
この比較、結構大変だった。
まず、沸騰までの時間が全く違う。
沸騰までの速さは2>1>>3>4の順。
一応沸騰時間を目論んで時間差をつけて沸かし始めたのだが、
寒い台所で行ったため、4が思ったよりも時間がかかり、
結局3と2と1は一度沸いたものをもう一度沸かしなおす羽目になってしまった。
抽出の時間もひとつひとつは厳密に計っていないので、誤差がある。
従って、完璧な条件下での比較にはなっていないかもしれない。
茶葉は安渓鉄観音秋茶の荒茶を使用。かなり青いタイプ。
80ccの蓋碗に茶葉を5g。
水はスーパーで無料配布している「おいしい水」を使った。
まず沸騰したお湯をそれぞれ飲んでみたが、微妙に味が違う。
ここではっきりしたこと。電気カフェケトルのお湯だけは既に美味しくない・・・
以下はお茶を淹れてみての個人的な感想。
1.ステンレスやかん
普通に美味しい。
が、煎が進むと茶水が少ししゃぶしゃぶしてくる。
何度も沸かすのは向かないのかも?
一回で出し切る紅茶などにはいいのでは。
2.ラッセルホブス
比較して飲むと、わずかに水の臭いが気になる。
(普段使っているときは気にならなかったのだが・・・。)
湯の温度が不十分なのか、成分の抽出度合いもゆるい気がする。
他と比べると少し味が落ちる。
これだけで飲んでいるときはおいしく飲んでいたのになあ。
3.陶作坊の煮水器
味は一番まろやか。
煎を進めても劇的な変化はなく、同じような感じで推移する。
出方に一番クセがないので、どんな茶葉でも入れやすそう。
4.鉄瓶
成分の抽出が前倒しになるのか、
最初はとがった感じの味だが、だんだん落ち着いていく。
好みもあるとは思うが、青いタイプのお茶とは相性いまいちかもしれない。
上記は比較した時の感想であって、
個々に飲んだ時には分からなかったことばかりである。
特に電気カフェケトルは普段飲みでよく使用しているのだが、
今までお湯がまずいと感じたことはなかった。
それが比較してみると、欠点が歴然としてしまい、かなりショック
でもまあ、普段飲みにはこれからも使っちゃうけどね。
お湯の温度の違いによる比較は経験があるのだけれど、
湯沸かし器の違いによる比較というのはちゃんとやったことがなかったので、
先日家で試してみた。
比較したのは次の4種類。
1.ステンレスやかんをガスコンロにかけて沸かしたもの。
2.ラッセルホブス 電気カフェケトル 7100JP
3.陶作坊の煮水器をガスコンロの弱火で沸かし、沸騰後アルコールランプ台に移動。
4.鉄瓶(鈴木盛久工房)を野々田の江戸火鉢シーズヒーターで沸かしたもの。
この比較、結構大変だった。
まず、沸騰までの時間が全く違う。
沸騰までの速さは2>1>>3>4の順。
一応沸騰時間を目論んで時間差をつけて沸かし始めたのだが、
寒い台所で行ったため、4が思ったよりも時間がかかり、
結局3と2と1は一度沸いたものをもう一度沸かしなおす羽目になってしまった。
抽出の時間もひとつひとつは厳密に計っていないので、誤差がある。
従って、完璧な条件下での比較にはなっていないかもしれない。
茶葉は安渓鉄観音秋茶の荒茶を使用。かなり青いタイプ。
80ccの蓋碗に茶葉を5g。
水はスーパーで無料配布している「おいしい水」を使った。
まず沸騰したお湯をそれぞれ飲んでみたが、微妙に味が違う。
ここではっきりしたこと。電気カフェケトルのお湯だけは既に美味しくない・・・
以下はお茶を淹れてみての個人的な感想。
1.ステンレスやかん
普通に美味しい。
が、煎が進むと茶水が少ししゃぶしゃぶしてくる。
何度も沸かすのは向かないのかも?
一回で出し切る紅茶などにはいいのでは。
2.ラッセルホブス
比較して飲むと、わずかに水の臭いが気になる。
(普段使っているときは気にならなかったのだが・・・。)
湯の温度が不十分なのか、成分の抽出度合いもゆるい気がする。
他と比べると少し味が落ちる。
これだけで飲んでいるときはおいしく飲んでいたのになあ。
3.陶作坊の煮水器
味は一番まろやか。
煎を進めても劇的な変化はなく、同じような感じで推移する。
出方に一番クセがないので、どんな茶葉でも入れやすそう。
4.鉄瓶
成分の抽出が前倒しになるのか、
最初はとがった感じの味だが、だんだん落ち着いていく。
好みもあるとは思うが、青いタイプのお茶とは相性いまいちかもしれない。
上記は比較した時の感想であって、
個々に飲んだ時には分からなかったことばかりである。
特に電気カフェケトルは普段飲みでよく使用しているのだが、
今までお湯がまずいと感じたことはなかった。
それが比較してみると、欠点が歴然としてしまい、かなりショック
でもまあ、普段飲みにはこれからも使っちゃうけどね。
そうなんですよ。電気カフェケトルで沸かした湯は正直まずい(先のケトルは別品と交換で戻ってきました。)。そこで、私はいったん風炉釜で沸かした湯を用意しておいて、飲む直前にカフェケトルの方に柄杓で冷めた湯を移して再沸騰させるという何ともまだるっこい方法を取ってたんです。それくらい不味い。現在はカフェケトルには謹慎処分を言い渡してます。
陶器の煮水器で沸かした湯がそんなに美味しいとは知りませんでしたねえ。やはり伝統には訳があるんですね。でも、アルコールランプという奴がどうも気になります。あれ大丈夫なんですか?地震なんかでグラッと来た時にすぐに対応できる物なのでしょうか?
鉄瓶で沸かした湯は美味しいですね。私は日本の緑茶を飲むのだったら一押しだと思います。
個別に飲んでいるときは気付かない味の違いがわかって、ちょっとびっくりしました。
電気カフェケトルで沸かしたお湯は風雲子さんのおっしゃる通り、あまり美味しくないことにかなりショックを受けています
こうなるとティファールはどうなんだ、とか、中国製の電気煮水器はどうなんだ、と興味が広がってきますね。
家にある電気ポット(象印製)のお湯も飲みましたが、問題ありませんでした。
アルコールランプは確かに目は離せませんね。私はお教室や茶会など、ずっとそばでお茶を淹れている状況でしか使っていません。
あと、鉄は熱の伝導効率が悪いですが、銅や銀は鉄の数倍は伝導率が良いようですよ。手入れも簡単らしい。差し当たりは銅急須で直火可能な物で試してみるのも良いかも知れませんね。
そうかぁ、白湯の段階で全然違うのですね。
鉄瓶と相性の良いお茶も気になるところです(^^)
こり始めると、意外と奥が深いんですね!
風雲子さんの以前のコメントがきっかけで面白い実験ができましたありがとうございました。
ホント、比べてみないとそれほど気にならないんですよね<電気カフェケトル。
鉄瓶と相性のいいお茶は、今のところ日本の緑茶、抹茶、香港の濃香鉄観音、しゃおしゃん焙茶工房の焙煎のかかっているプーアール、岩茶も悪くないです。
紅茶はダメと言われているのですが、今度試してみようと思っています。
面白い実験をされたんですね。
うちは専ら、「ステンレス薬缶で湧かしたお湯→陶作坊に移して使用」がお店スタイルなんですが、その場合、どんな風になるんでしょうね。
比べてみたことは無いのですが。
沸かし立てのお湯と2時間くらいずっと湧かしているお湯でも、味は変わるかもしれませんね。
そういう実験などもやってみたいと思うのですが、なかなか。
ブログを始められたんですね!
私も陶作坊はお湯が減ってくるとやかんで沸かしたお湯を注ぎ足すという形をとっています。
比べてみたことはないのですが、陶作坊だけで沸かしたお湯と少し違いがあるかもしれませんね。
お湯を沸かすということだけでもいろいろなバリエーションがあり、味も違ってくるわけで、これも調べだすと奥が深そうですね。
ちょしさんの考察がとても丁寧で
すごいと思いました。私は微妙な味の違いを
表現するのが苦手なので。
以前、友人がステンレスとガラスと陶作坊の違いを実験してました。お茶を淹れたのではなくて、あくまで白湯だけの味を試したようです。
ステンレスがただのお湯なら、ガラスは甘く感じて、
陶作坊は丸く感じたといっていました。
それにしても、これだけの種類のポットを所有していることもすごいです
お茶の感想を言葉にするのって難しくて全然自信がないのですが、思ったままをメモのように書いています。
こういう実験て、一人じゃなくて複数でやると、また違った感想が出てきて面白いんですけど、他の方の印象に引きずられてしまう面も出てくるんですよね。
ガラスのポットも美味しいお茶が入りそうですね。
でも、もうこれ以上増やせません(笑)。