北京では偶然の嬉しい再会がいくつかありました。
今回の旅は陶作家で「
ギャルリ百草」主宰の安藤雅信さんの個展が北京であるというので
その時期に合わせ、北京は初めてという
うらりんさんと6泊7日の旅を計画。
渡航前に数か所アポイントを取り付けたのみで、あとは行ってから成り行きに任せるという旅でした。
安藤さんのお蔭でいつもの茶旅とはちょっと異なる世界を体験できたように思います。
滞在中、茶人・木村宗慎さんの『一日一果』の中国語版出版記念茶席会に参加する機会を得ました。
(日本では『
一日一菓』の題名で新潮社から発刊されています。)
パークハイアットホテル内の天堂書屋で木村氏のトークショーを行うというイベントですが、
特別対談に台北「小慢」のオーナー、謝小曼さんが招かれていました。
小曼さんには9月に東京で
麗香茶課主催の茶会をお願いしたばかりです。
台北でも東京でもなく、まさか北京でお会いできるとは!
プログラムはまずスライドを見ながら木村さんが茶の湯の世界について熱く語ります。
続く小曼さんとの対談では日本の茶の湯と中国茶の茶会の違いやこれからの交流の可能性などがテーマとなっていました。
それから木村さんの盆略点前の披露があり、参加者は日本の茶菓子と抹茶をいただきます。
質疑応答の後、出版本のサイン会でお開きとなりました。
びっくりしたのは質疑応答での北京の方々の積極性。
日本では私も講師の方をお呼びして講座を開催したりしていますが、
質問の時間はいつもシーンとしていることが多いです。
北京では質問の時間が足らないくらい、たくさん手があがります。
皆さんとてもよく調べ、勉強されてきて、深い内容も少なくありません。
和菓子や茶の湯についてもとても興味を持っていらして、
私たちにまで話しかけてくる方もいて、CHINAパワーを強く感じました。
皆さんの前向きに学ぶ姿勢、ちょっとわが身を振り返り反省することしきりでした。