神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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悲しい伝説

2006-11-23 | 緑茶(中国茶)
先日、サロンで飲んだお茶の中に、聞くのも見るのも初めてのお茶がありました。

 四明十二雷  浙江省余姚市四明山区で作られる緑茶

先生に???と言う顔をしたら、
「これは歴史的に有名なお茶だよ」としっかり指導が入りました
南宋(1127~1279年)から貢茶(献上茶)となり、
明の時代に最盛期を迎えた歴史的銘茶らしい。
今のお茶は1980年代に再興されたとのこと。

でも、どこを捜してもこのお茶売ってませんからー
と思いながら家に帰って本を見てみると、しっかり名前があるんですねー。
私が無知なだけでした。

今回の上海旅行で買ってきた本、
『中国茶文化趣談』 主編:康乃 (中国旅游出版社)
にもちゃんとこのお茶のことが載っていました。

この本、お茶にまつわるコラムを集めたような本で、名茶の伝説も載っています。
伝説の真偽のほどは別として、ネタ本にはなるかな、と。

で、「四明十二雷」のところを読んだらですね、
これがまた気の毒なお話なんですよ。

昔この地区に茶業で生計をたてていた夫婦に三人の娘がおりました。
ある夏、この三人の娘が新しい茶樹を捜しに山に入りました。
2、3種の新茶樹を見つけて下山途中、山の泉が流れ込んでできた小さな池に出くわしました。
人の気配も無かったので3人の娘は沐浴をしてつかの間のひと時を楽しんでおりました。
その時急に空が真っ黒になり、雷が起こり、激しい雨が降ってきました。
三人の娘は不幸にも12回鳴り響いた雷に打たれ、池に沈んで二度と浮かんではきませんでした。

翌日夜が明けると、山の泉のあった付近に3つの同じような形をした峰が切り立っていました。
それはまるで少女たちが立っているようでした。
山頂には一本の茶樹が生えていました。
それからこの土地の人たちはこの峰を三女山と呼び、
三女山は四明山区にあったので、山頂の茶樹で作った茶を四明十二雷と名付けました。


ね、かわいそうでしょう!?
知っていたら、もっと気持ちをいれて飲めばよかったですよね、このお茶。
お茶にまつわる伝説って、結構悲しいものが多いですよね。
そのほうが人々の共感を生むというのもあるし、
実際昔のお茶摘みに携わる人々の生活は辛いものがあったのかもしれません。

ちなみにお茶は開化龍頂や峨媚竹葉青に似た、キレがある中にも甘みを感じる
美味しいお茶でした。

でもやっぱり寧波あたりまで行かないと、このお茶買えませんよね?
そういう珍しいお茶をいただけるのもサロンの楽しいところなんですよ、ハイ。
コメント (2)
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7542七子餅茶99年無内飛

2006-11-23 | 黒茶(中国茶)
プーアール茶.comから届いた今月のお試し茶は「7542七子餅茶99年無内飛」。
この無内飛ってのがミソで、これは大陸から台湾に密輸入と言う形で入ったことを表しているんだそうな。
昔の台湾は大陸からの直輸入を禁止していたから、この餅茶はゴールデントライアングルからベトナムへ抜けて、ベトナム茶として台湾に入ってきていたんですね。
でも、ゴールデントライアングルを経由してくるって、たまーに七子のうちの一枚に麻薬が混ざっちゃったりしなかったのかしら

香港や広州のプーアル熟成用の倉庫には入ったことのない7年モノの餅茶、と言うことで、
この味は新しい餅茶を買って日本で置いておこうと言う人にとっては指針となるかもしれません。
私が住んでいる関東あたりよりも台北のほうが平均温度や湿度は高いので、若干差は出てくるでしょうけれど。

茶葉を見るとまだまだ若い感じ。
ところどころ緑がかった葉が混じっています。
抽出時間少なめでサラッと淹れると、渋味はあるものの、なかなかすっきりした飲み口です。
雑味も感じられず、味のバランスもなかなかよいのではないでしょうか。
30年モノの7542餅茶も同系統の味と香りがあったと記憶しているので、
このままうまく熟成すれば、7542の特徴をしっかり主張する活きのいい陳年餅茶になっていくのでは。

10年先、20年先を見越してキープするのも悪くないかな、と思います。
でも、今の時点で飲むならやはりもう少し熟成して落ち着いたもののほうがいいかな。
最近はこういうタイプの生茶を飲むのも流行っているらしいですけれどね。
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