今日は一日釧路市内とその周辺での営業活動をしてきました。
新たなジャンルの職場に飛び込み営業をかけるのは気が重いところがありますが、いざやってみるとそこに新しい出会いもあることもあります。
その1枚のドアの向こうに何があるかは開けてみないとわかりませんが、自分の売り込む商品は社会を助けるという信念だけが頼りです。
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営業の途中で、釧路市役所にいたころによく通った釧路市博物館に立ち寄りました。
旧知の学芸員さんにお会いして、久しぶりに館内を案内してもらいながら拝見。
特に興味があったのはアイヌ民族関係の展示でした。
白老のウポポイを一か月前に見たばかりなので、目はどうしてもそことの比較をしてしまいます。
正直な感想として、収蔵展示の品ぞろえは釧路博物館もそうですし、平取や函館など他の博物館の方がウポポイよりも充実しているように思います。
それは逆にウポポイの方がそこまでかき集めて独り勝ちするよりは、地域のサテライト博物館へ誘う呼び水とアイヌ文化を発信する拠点としての役割を自覚しているからではないか、と想像します。
釧路地域をはじめとするアイヌ文化などについては、長年の研究実績と収蔵・展示の機能を担ってきた釧路市立博物館だからこそ、ゴールデンカムイの作者が取材に訪れるなど、その質の高さを評価する人が多いはず。
地域の文化を発信する拠点である博物館は、尖がれば尖がるほどコンテンツとしての独自性を高めてその魅力を高めるに違いありません。
実際こちらの学芸員の石川さんは地域の軽便鉄道などの歴史の調査研究成果を本にまとめたところ、鉄道ファンの関心もあって異例の売れ方だったとか。
博物館の研究成果が本の売り上げとして博物館経営にも貢献するというのは、博物館の新しい姿なのではないでしょうか。
館内を見ていると、スマホを利用した多言語サービスシステムなども少しずつ導入されているようで、外国人も含めた観光の拠点としての準備も整い始めています。
久しぶりに見せてもらいましたがやっぱり博物館は面白いな。
コロナが収まったときのための準備を進めて、その日を迎えてほしいものです。
【二重らせん構造の館内階段】
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