北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

阿寒釣行二日目 ~ 釣れたのは…

2020-06-20 19:48:00 | フライフィッシング

 

 阿寒釣行二日目。

 いよいよ今日が本番と、やる気満々の朝…でしたが、外はそぼ降る雨。

 スマホでこの辺りの雨雲の予報を見てみると、どうやら午後まで断続的に雨雲が通り過ぎるとのこと。

 とにかく雨を避けようと、今日は少し北上して屈斜路湖畔で釣りをすることにしました。

 場所を変えながらの釣りでしたが、二カ所目のポイントで一人がルアーで50センチオーバーのアメマスを釣りあげました。

 今回の釣行で初めての一匹ですが、全員ボウズから逃れる貴重な一匹です。

 続いてもう一人が30センチのニジマスを釣り、なんとなく釣りの旅らしくなってきました。

 いよいよ私にもつれる予感がしましたが、ドライフライで粘った末に「釣れた!」と思った一匹はウグイ。

 残念ながらこれはノーカウントです。

 
 場所を変えてからはダブルハンドの練習を兼ねて遠くへ遠くへとキャストを繰り返しますが、これがなかなか釣れません。

 そもそも今日はライズも全くなくて、魚のいる気配がありません。

 それでもダブルハンドのキャストを繰り返していると、キャストが何かに引っかかった様子。

(ん?魚がかかったのか?)とラインを手繰ってみると…、おお、なんだよー、やっぱりウグイかー!(涙)。

 雨に当たらずに素晴らしい環境の屈斜路湖で釣りができたの幸いでしたが、結局も6時間以上も湖面に立ってキャストを繰り返したものの、釣れたのはウグイ2匹という惨憺たる有様。

 30センチのニジマスを釣った同僚は、その後59センチのニジマスをセミフライで釣りあげて、さらに喜びを増しておりました。

 手ぶらで帰るわけには行かないんだけど、この時期で全く無視が飛んでいない状況には閉口です。

 いよいよ明日は最終日。天気も期待できそうなので、早朝から阿寒湖で最後のチャレンジを展開します。

 旅の喜びがエゾシカ肉のジンギスカンだけとは寂しいぞ。

 明日こそ釣りの喜びを我に! 


 

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阿寒湖釣行 ~ 寒くて虫も出ないわ

2020-06-19 20:54:47 | フライフィッシング

 

 今日は休暇を取って阿寒湖で釣り。

 今日から二泊三日の阿寒湖釣行です。

 例年6月の中旬の阿寒湖では、モンカゲロウという水生昆虫が水の中から羽化して湖上を舞う季節。

 水生昆虫が羽化することを英語で"hatch(ハッチ)"と言い、そしてある日ものすごい量の虫たちがハッチする日があって、これを"スーパーハッチ"と呼んだりもします。

 水生昆虫が羽化して水面にいる瞬間は、魚たちにとっては探さなくても餌がそこにある状態で、腹いっぱい虫を食べることができる最高のごちそうの日。

 だからこそ、魚たちが夢中になって虫を食べているときにその虫に似せたフライをポンと放ると、なんの迷いもなく食いついてきていくらでも釣れるという、釣り師にとっては夢のような日でもあるわけです。

 そんなわけでこの週末は大いに釣りを楽しもうと、職場の釣り好きが集まって、今日から二泊三日での阿寒湖釣行となった次第。

 期待に胸を膨らませて湖に臨んだのですが…、釣れない…。

 この季節、いろいろな虫を食べるために魚は湖面まで飛び上がって(これを"ライズ"という)虫を食べる姿がよく見られるのですが、今日は全くそういう姿がありません。

 釣るシステムを変えたり場所を変えたり、いろいろな挑戦をしましたが、とうとう今日は一匹も魚に出会えませんでした。

 気温が低いせいか、同行の二人も全く釣りにならず、おまけに午後2時過ぎからは断続的に雨が降り出してきました。

 4時過ぎにはいよいよ雷も鳴りだして退散。釣り竿には雷が落ちることがあるので要注意なのです。

 明日もあるので無理はせず今日はこの程度で納竿。明日に期待です。

 それにしても、コロナウィルス騒動でこの春は全く釣りに行けない日々が続いていました。

 今日はキャスト練習だ、と割り切ることにして、魚との勝負は明日以降にお預け。

 天気よ良くなってくれい!  

 

 

 

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ポストコロナの都市像とは?

2020-06-18 21:48:50 | フライフィッシング

 

 昨日の都市計画学会の幹事会は久しぶりに参加者それぞれが自分の経験談を持ち寄って話し合う刺激的な時間でした。

 ポストコロナウィルスの時代の都市は一体どうなるのか、ということについてもいろいろな議論あり。

 これからは「人々が密集する都会を離れる人が増えて、その受け皿は地方になる」という予想から、「では地方はどんな準備をして待ち受けると良いのか」という展開に。

 一人は「"コ・ワーキングスペース(co-working space)"という、誰もが使えるオフィス環境を用意して、ただの季節移住やバカンスではなく遠隔地で働いてもらえる人に来てもらうことが必要なのではないか」という持論。

 一人は「ワーク(work)とバケーション(vacation)を足し合わせた"ワーケーション(workation)"という単語がある。働きながら身近なバケーションを楽しめるような働き方だ。ポストコロナのリモートワークの勧めや、すっかりしょぼくれてしまった旅行を応援する意味で、このワーケーションを受け入れる体制があると良いのではないか」と主張。

 ある人は「そうは言っても、やはりワクチンが完成されてコロナが怖い病気ではなくなればやはり皆都市に戻ってきてまた都市への集中に戻るだろう。それには今から3年、5年、10年とかかるかもしれないが、過去のパンデミックもそれが制圧された後には都市の文化が復活している。やはり人間は互いに接することで互いにインスパイアされる生き物なのだと思う」と今のリモートは一過性だという意見もあり。

 これらの中のどこかに答えがありそうですが、参加者の一人の知人は大手情報通信メーカーに勤めていて、「彼などは家でのリモートワークに全く抵抗がない」と断言していました。

 また「ただし、家で働くためには条件があるのだそうです。それは仕事をするための専用の部屋があること、だとか窓は開けない、といったような一定のセキュリティを求めることなんだそうです」とも。

 古い形に慣れた人が新しい仕事の仕方に移行するのは大変かもしれませんが、そもそもそれが当たり前として始まった人たちは全然平気な時代が来るのかもしれません。

 古い常識で考えていては未来は開けませんね。

 そろそろ引退の時期が近付いてきたようです(笑)。

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リモート幹事会敢行、リモート会議をうまくやるにはしっかりした道具も必要だ

2020-06-17 22:57:30 | フライフィッシング

 

 今日は都市計画学会の支部幹事会。

 今日の出席者はリアル参加が10名でリモート参加が3名の13名。

 今流行りのZoomを使ったリアルとリモートを交えた会議となりました。

 リモート参加者の居場所は、札幌市内、旭川、函館で、ネット環境がなければ参加できないところですが、それができるのが現代科学の水準です。

 支部の活動は、3月末の幹事会も4月の総会も、コロナウィルスのために集まることができず、いずれも事前の資料配布とメールでの質疑応答と委任状による議案審議となったもの。

 このメンバーが集まるのは5か月ぶりのことです。

 久しぶりに会った人たちですが、それぞれの立場なりのコロナウィルス対策があって、興味深い話が聞けました。

 やはり人は自分以外の人たちと交わらないとインスパイアされて成長しないのではないかと感じます。

 リモート会議も無事終了して片づけが始まったところで、一人がリモート会議に使ったスピーカーマイクに注目。

「これはYamahaのスピーカーマイクですね。僕もいろいろ使ったけれど多分これが一番高性能の道具だと思います。声の拾い方も良いしスピーカーの音も良い。リモート会議をスムースにこなすためには良い道具が必要ですよ」と力説していました。

 ある大学の先生は、「今は大学生は"出てくるな"だから、ずっとリモート授業で大変です」とげんなり。

「何が大変ですか?」
「理系の学生を扱っていますが、実験のように学生たちが集まらないとできないことがあって、それらを全部後期の講義に押し込めて前期をこなしているんです。だから後期になるころにはコロナウィルスも収まってくれないと授業全体の進め方がくるってしまいます」

「それ以外にリモート授業と普通の授業の変化はありますか?」
「面白いのは、学生からの質問が増えたことでしょうかね。それもしっかりした質問が来るようになりました。やはり授業の中で、大勢の目の前で手を上げて質問するのは恥ずかしい、と思う学生も、ネットのチャットでならば気楽に質問が打ち込めるのじゃないでしょうか」

 リモートなりのメリット・デメリットを上手に見極めながら良いところを大いに伸ばしたいところですね。

 だんだんリモート生活が日常に入り込んできたような気がしますぞ。

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北海道の冬対策を夏に見つけた

2020-06-16 21:43:14 | フライフィッシング

 町中で車を走らせていて、ふと横を見るとコインパーキングで不思議な光景を目にしました。

 そこでは駐車している車の前に柄の長いアームが下りているのでした。

 今まで見たことのないコインパーキングのシステムでしたが、見た瞬間にピンときました。

 これは冬の積雪期に止めた車を管理するための装置なのだと。

 これまでのコインパーキングのシステムでは、止められた車がお金を払わずに出ていくことを防止するために、前輪と後輪の間に置かれた金属板がせり上がるものをよく見かけました。

 しかしこれは雪が降って地面の高さが高くなると役に立たなくなりますし、その対策のために駐車場の除雪をするのは大変です。

 そうしたことの対策のためなのでしょう。止めた車の上にぶつからないようにアームが降りてきて車体の近くで自動的に止まります。

 本州から持ってくるさまざまな道具や機械類も、結局は北海道の冬でも機能が果たせるのかどうかが最大のポイントです。

 このパーキングのように、北海道の冬を正面からとらえて解決する姿勢を見せるのは清々しい思いです。

 困りごとはアイディアの種なのです。

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神社の参拝の所作もかわるのか ~ コロナでひしゃくもない神社

2020-06-15 21:43:14 | フライフィッシング

 先日職場の同僚と市内を車で走っていて、彼が突然「あの大きな鳥居はなんですか?」と聞いてきました。

 彼はこの春に本州から転勤してきたので、札幌市内の事はまだあまり詳しくないのです。

「あれは"円山第一鳥居"と言って、すぐ後ろにある北海道神宮の表参道にあたるんですよ」

 そう言ってから「そういえばあなたは転勤してから北海道神宮にお参りに行きましたか?」と訊くと彼は、「いいえ、まだいろいろあってお参りに行っていませんでした。神社は近いんですか?」と答えました。

「近いも何も今すぎたばかりだからね。折角だからお参りに行きましょう」

 そういって北海道神宮の駐車場に車を止めて、参拝に行ってきました。

 ちょっと行かないでいるうちに神社のシステムもいろいろと変わっています。

 まず驚いたのは、駐車場入り口で渡される駐車券です。

 参拝客は1時間まで無料なのですが、参拝の証は神門と拝殿に設置された認証機に駐車券を入れて認めてもらいます。

 これで一時間は無料です。

 次には手水舎の様子。

 以前ならば水屋のところにはひしゃくが置いてあったのですが、ひしゃくはコロナ対策なのでしょう、すべて撤去されています。

 そして何本もの細い竹ずつから水が噴き出しているところへ手を当てて手や口を清めるのですが、こうなると所作もなにもあったものではありません。

 しかし久しぶりに訪れた神社へご挨拶をして気持ちはすっきり。

 清々しい気分で職場へ戻ってみると、「朗報です、公共の工事が一本取れました!」という嬉しい知らせが舞い込んで来ました。

 ライバルも多かったので半ばあきらめていた案件でしたが、他社との競り合いを押さえてなんとか落札することができました。

 一緒に神社へ行った同僚と、「霊験あらたかとはこのことですね。こんなにすぐに効果が現れるとは!」と驚いたのでした。

 ウィズ・コロナ時代には思いもよらない所作を求められたり、常識的な振る舞いが通じない場面もしばしばあることでしょう。

 しかしそれでも寺社仏閣でお参りをすることで心が清らかになることに変わりはありません。

 油断はしないながらも日常生活に必要なことを少しずつ取り戻してゆきましょう。

 

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芦別の滝里ダム湖でカヤック体験

2020-06-14 23:55:54 | フライフィッシング

 キャンプ二日目。

 テントで心配なのは設営よりも撤収。開いたテントが元の袋に収まるかどうかが一番の問題です。

 今回のコールマンのテントには撤収じのたたみ方のポイントが書かれていて、とにかく最後は生地の幅を袋の幅に合わせればなんとかなる、ということがわかりました。

 この大きさのテントでポールは四本+天井支えの1本ですから簡便かつ軽量化というわけです。やっぱり新しい製品にはいろいろな知恵が入っています。

    ◆

 撤収を完了して娘たち夫婦と別れてから我々夫婦は一路滝里ダムへと向かいました。

 二日目のアクティビティはダム湖である滝里湖でのカヤックです。

 

 滝里ダムには湖畔にレベルの高いオートキャンプ場があり、そこから見下ろす湖面の景色もなかなかです。

 以前カヤックを楽しんでいる知人に「カヤックの練習はどこでしているのですか?」と尋ねたところ、「滝里湖でやることが多いです」と教えてもらったことがありました。

 ただ「週末はジェットスキーの一団が来ることが多いのでそれだけは覚悟しておいてください」とも。

 お昼ごろに我々が付いた時には案の定、ジェットスキーを持ち込んでいる一団がいて、昼時の焼肉パーティの最中でした。

 まずはカヤックに空気を入れて膨らませます。

それから二人してこれを湖畔まで運んでいよいよ漕ぎ出し。

「ちょっとお邪魔しますー」
「どーぞ、どーぞ」

 一応仁義を切ってから、カヤックを膨らませて湖面へ。これだけ大きな水面は初めてなのでちょっと緊張します。

 しかし今日は湖面に風も波もありません。ときどき日差しも出る中をカヤックは案外スイスイ進みます。

 釣り竿も車には積んでいたのですが、結局カヤックには積まずにスタート。

 少しは魚のライズがあるかなと期待しましたが、ちょっとした入り江のところで小さなライズが見られた程度で、魚の姿はほとんど見られませんでした。

 滝里湖は、湖面近くまで車で行けるのが最大の利点で、ジェットスキーでもカヌーカヤックでも、湖面へのアクセス性は抜群ですが、今日は水が濁り気味で、「もうちょっと水がきれいだといいのにね」と思った次第。

 それでも陸地から見ているだけでは味わえない景色が楽しめるのがこの手のギアの良いところです。

 湖面の岸よりを漕ぎながら、600mほど先の対岸へ漕ぎだしてみたりして、1時間半ほどで4㎞ほどの距離を漕いで楽しみました。


  【奥の高台がキャンプ場』

 いつかは湖面に漕ぎ出して誰も手の届かないところで釣りを楽しめるようになりたいものですが、そのためにはもう少し道具立てが必要かな。

 さて次のターゲットはどこだ。

   
 
  

 

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おニューのテントの設営練習

2020-06-13 23:49:23 | フライフィッシング

 

 土曜日はキャンプのため朝から深川へ向かいました。

 娘たち夫婦と深川の道の駅で合流して、今日の宿泊は「まあぶオートキャンプ場」です。

 実は先週コールマンの2ルームタイプのドームテント(TOUGH SCREEN 2-ROOM HOUSE MDX+)を買ったばかりで、その張り方の練習をしたかったのです。

 このテントは本来4~5人用なので、夫婦二人なら大いに余裕とゆとりがあり、居室部分にはコットを置いても十分すぎる広さです。

 前室が十分に広いスクリーンテントの役割を果たすので、以前は寝るテントとスクリーンテントの二張りでしたが、これからは一つのテントで二つの機能を合体させた形です。

 重量が約20㎏と重たいのが難点ですが、もともと道具満載キャンプの我々夫婦なのでOK。逆に以前の二張り分に比べると体積はずいぶん減りました。


 さて設営。ドームテントの場合はポールとアーチのテンションで全体を支えるので、ポールを曲げた反発力を支えないといけません。

 そのために、曲げたポールの反発力でテントが広がってしまわないように地面と接するところにショックコードという紐が張り巡らされていて、これで支える仕組みです。

 しかし設営時に、その紐が結構面倒くさくて思わず外したところ、それがないと張れなくなることに気が付いて愕然。説明書を読まずに勘に頼るとろくなことがありません。

 夫婦して、ああでもない、こうでもないと罵り合いながらなんとか設営完了。一度やれば慣れるので、次回からはもっと簡単に設営ができそうです。

 このテントの特徴は、①全体に背が高くて居室部分では大人が十分に立っていられる空間が確保されていること、②さらに居室部分は「ダークルームテクノロジー」といって内生地を厚く黒くすることで外の光に対して遮光性を大幅に高めていること、③前室も背が高くて広々、④テントの上に屋根を覆うフライシートがあり、いずれも耐水圧を高めて雨に強い構造にしていること、など。

 これで10年くらいもたせればもう新しテントを買うこともないでしょう。あと10年の相棒です。


 さて「まあぶオートキャンプ場」ですが、歩いて10分くらいのところに温泉があり、利用料大人500円、子供300円のところをキャンプ場利用者は
半額になる券がもらえます。お得です。

 夜は満天の星空のお出迎えでしたが、娘たちがもってきた安物の天体望遠鏡で星空散歩。

 木星の衛星が3つ見えたのと、土星は環の確認は無理だけどなんとなく丸くない、楕円っぽいということはわかりました(笑)。
 
 一泊二日とは慌ただしいですが設営&撤収という、ちょうど良い練習キャンプとなりました。
 

 

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現場に立つことが一番なんだが

2020-06-12 23:31:14 | フライフィッシング

 

 いくつもの組織を渡り歩いてきた私ですが、上司が部下に対する姿勢はずいぶん変わりました。

 ある組織ではとにかく圧迫的な叱責を繰り返し、「お前の代わりなんかいくらでもいるんだ」というような指導をしている人も多く見かけました。

 確かにその当時は職員もたくさんいて、目をかけられた人ほど厳しい洗礼を受け、それに耐え抜いて上に上がっていった人も多かったはず。

 しかしではその人が上司の立場になったときにどうするかと言えば、「俺もこうやって育ってきたんだ」というのか、かつて虐められた鬱憤を晴らすかのように部下に厳しく当たる、代々伝わるしごきの世界のループに入っていくだけ。

 そういう人のあだ名は「クラッシャー」とか「デストロイヤー」などと陰口をたたかれたものですが、そうやって「何人の部下を潰したか」が一つの勲章でもあったような、嫌な時代がありました。

 逆に少数でしたが、「自分が上に立ったらこういうことは止めよう」と心に決めて、部下にやさしく接してくれる人もいました。

 部下に厳しい人は陰では悪く言われ、優しく接してくれた人は評判が良かったは世の常。

 ただし、部下も上司を見るもので、自信のない優しさだけではだめなのです。

 周りに一目置かれる能力のある人が優しいことで始めて組織は活き活きとやる気に満ちて活性化しているのでした。

 
 そんな中でも特に優れたリーダーは、最前線で戦う人たちの現場をしょっちゅう訪ねてはその人たちの声をよく聴き、理解しようと努めてくれたものです。

 現場に立ってその現実を見て、風と匂いを感じることが物事の原点を理解するために一番大切であることを人生の師匠からは教わりました。


    ◆


 最近の国会答弁を聴いていると、「…と報告を受けている」とか「と聞いている」という表現をよく聞きます。

 それが問題になっているのなら、その場に立って現実を見てそのうえで堂々と自信をもって説明する方が説得力があるのに、と思います。

 本やレポートをいくつも読んでわかったつもりになっていても、現場の人たちと話すことの方がよほどストンと腹落ちすることも良くある話。

 コロナ騒動で現場を巡ることが長い間はばかられてきましたが、そろそろ開放してくれないかな。

 現場を歩いていろんな人たちと話をしたくなりました。 

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自ら修繕需要の高まり ~ ポストコロナのトレンド

2020-06-11 22:42:40 | フライフィッシング

 

 新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除されてから、市内とその近傍であれば少しずつ営業をしてもよいのかな、という雰囲気が日増しに高まっています。

 テレビでは大工仕事やDIYの得意なタレントさんたちがリフォームをしたり新しい家具を作ったりする番組が増えているようにも思います。

 まちなかの営業では、大きな駐車場を保有している大型店を訪ね歩いて、舗装の傷みへのニーズを聞き取ったり修繕用資材の宣伝をしています。

 コロナの前がどうだったかははっきりと分からないのですが、コロナ後の今地域を歩いていると、結構大きなお金を扱っているであろう大型店でも、"自ら修理する"という動きが強くなっていることを感じます。

 本来であれば傷んだ舗装は機械でちゃんと削り取って、新しいアスファルト合材を敷きならして再び穴や段差のない敷地のための工事をしても良いのに、と思うようなところでも、「自分たちで修繕をしてまだ持たせたい」という意向が強く感じられます。

 舗装の修繕と言っても、小さな穴や大きな穴、小さなひび割れや大きな割れ目など痛みの度合いによって適する修繕材料は変わります。

 そこで最近はいくつかのラインナップをわかりやすく伝えるような資料を作って歩いているのですが、結構「じゃあ資材の見積もりをください」という方が増えているように感じるのです。

 ネットを見ると、様々な施設の傷みを修繕や補修をする動画がたくさん見つかります。

 もちろんなかには自社の補修材や道具類の宣伝という動画もありますが、それでもそれを使えば見栄えの良い修繕ができるのであれば大歓迎。

 ポストコロナのトレンドは、高いお金をかける修理ではなく、自らちょこちょこと修繕作業です。

 売れ筋は、補修のための補修材と、上手に補修を手助けする器具や道具類ではないかと推測。

 マキタの電動工具などは一たびカタログを開けば欲しいものだらけで困ります。

 自分たちの身の回りの環境は自分たちで維持・改善いたしましょう。

 

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