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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ニューカレドニアの風景とおもてなし

2020-03-02 23:14:23 | Weblog

 ニューカレドニアの風景雑感です。

 ここは南国のリゾートだけあって、南国風の雰囲気を作るように建築も風景もデザインされているという印象。

 水上コテージの屋根が茅葺になっているのはいかにも南国の海辺のたたずまいですが、これも茅の下地にはちゃんと木造の屋根があって茅はデザインの構成要素です。

 ディズニーランドのティキハウスなどはこういう雰囲気を真似た南国の雰囲気なのでしょう。


 道路に電柱はまず見かけませんが、このあたりはさすがフランスのまちづくりでしょうか。

 美しい景観のリゾート地ということでは、やはり電線はないほうが見た目がすっきりします。

 日本では電線を地中化しても、どこかに「さあ電線はありませんよ!どうです!」という取ってつけたような「無電中の風景」といった雰囲気があるように思います。

 しかしこちらではそもそも見せるべき風景がしっかりしているので、「こういう風景には電線には似合いませんよね」と電線がないことは至極当たり前という感じがあります。

 
 また、レストランの脇にヤシのような木があってその上には照明装置が乗せられているのですが、木の幹にヤシの葉を巻いて電線を隠しています。

 こういうところにちょっとした気遣いを感じます。


 ヌメアのホテル前には海辺へ行くのには道路を渡らなくてはいけないのですが、主要な場所には横断歩道があります。

 そしてその横断歩道は「ハンプ」と言って少し盛り上がった形で、車がそこを渡るときには減速しないといけないような道路構造になっています。

 横断歩道前に歩行者が立つとまず必ずと言ってよいほど車が止まって歩行者の横断を優先してくれます。

 車はスピードを出してハンプで跳ね上がるのがイヤなのでしょうけれど、歩行者を優先してくれる交通環境は人にやさしいリゾートを演出していて安心で嬉しくなってきまいます。

 ここでのおもてなしとは、見た目の風景を作り上げるだけではなく、そこを楽しむ人たちを地域社会全体が受け入れて過ごしやすさを提供するということに尽きるように思います。

 さて翻って我が北海道。

 見せるべき風景とは何か。

 観光客を地域で受け入れるようなおもてなしはできているのでしょうか。

 日本や北海道との違いや日本のいたらない部分などにも気が付きます。

 見聞を広めるべきですねえ。  

コメント
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