北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

釧路が国際バルク戦略港に選定されました

2011-05-31 23:45:45 | Weblog
 釧路にとって久々に明るいニュースが飛び込んできました。釧路港が国際バルク戦略港湾に選定されたのです。

 バルクとは、コンテナで運べないような石油や穀物、石炭などのような液体や粉もの、粒状の荷物のことで、釧路港はトウモロコシを中心とした穀物を荷揚げする穀物バルク港としての応募に当選したのです。

 穀物バルク港として選ばれたのは釧路のほかに茨城県の鹿島港、鹿児島県の志布志港、名古屋港、水島港の四つで、全部で五つの港が選ばれました。

 国土交通省に造られた選定委員会ではそれぞれの港を政策の目的や政策実現のための方策、政策の効果、政策実現のための体制などで評価してそれぞれを点数化して順位をつけました。

 これによると釧路は応募6港中の5番目でした。特に評価の上では、今現在の取り扱い荷物の量が高得点を得るという形になり、今はまだ二の取り扱いが低い釧路港にとっては厳しい面もありましたが、民間との連携などが良くできている点で評価が高く、点数的には上位グループにとどまることができました。

【国土交通省発表資料~各港の評価結果】 http://bit.ly/jrVhp3

 このニュースは昨夜9時ごろから時事通信や共同通信ではすでに配信が始まっていたようで、今朝の道新や釧路新聞の朝刊にも既に「バルク港選定へ今日正式発表」という見出しで大きく取り上げられていました。

 まあ何はともあれ、日本に数多ある港に対して、現政権が『ばらまき的な整備はしない、選択と集中で行う』という姿勢を明確にしたところから始まった応募活動。

 釧路は、トウモロコシを運び出すアメリカのニューオーリンズ港などがパナマ運河を通って太平洋に出てきたときには日本の中で一番近い港なわけで、少しでも船賃を安く荷を受け取ることができる戦略性があるというメリットを前面に押し出してきました。

 地元でも商工会議所を中心に、多方面の団体による署名活動が展開されて、集まった署名は全部で72,783名となり、地元からの後押しも非常に心強いものがありました。もっともその数は逆にプレッシャーにもなり、(もし落選したら…)と弱気になった時には苦しいものがありました。

    ※     ※     ※     ※     ※


   【記者会見の様子】


 今日のお昼12時からは、蝦名市長と商工会議所の山本会頭の二人による記者会見が開かれ、市長からは「まずは結果として責任を果たせたので安堵しています」という喜びの声が聞かれました。

 また山本会頭からは「少しは地元負担があるかもしれないけれど、将来は収益になって帰ってくるのだから大いに頑張るべし」という力強いコメントをいただきました。

 穀物の取引港となることで、ここからさらに北東北や日本海の各港へ運ぶこともできれば、ここ東北海道を酪農だけではなく畜産の一大産業化という夢も膨らみます。

 これまでこの招致活動にご協力いただいた国会議員、道会議員の皆様をはじめ、各団体、そして応援してくださった市民の皆さんに心から感謝申し上げます。

 ありがとうございました。


【市役所のお礼ホームページ】 http://bit.ly/lNZrER  
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