北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

行き難いところにこそ価値がある

2015-10-30 23:45:48 | Weblog

「小松さん、ダムカードってあるでしょ?」先日岬めぐりの話をしたまちづくりの友人が訊いて来ました。

「あるよ」

 国道交通省ではダムに対する理解を深めるために、平成19年より「ダムカード」を作成し、ダムを訪問した方に配布しています。

 カードの大きさや掲載する情報項目などは、全国で統一したものになっていて、大きさはクレジットカードほどの大きさ。紙をビニールパウチしたものでそれほど高級な感じはありませんが、これが結構ダムマニアにはウケています。

 おもて面はダムの写真で裏面はダムの形式や貯水池の容量・ダムを建設したときの技術、といった基本的な情報からちょっとマニアックな情報までが凝縮して載せられています。

 現在北海道では大雪ダム、豊平峡法ダム、定山渓ダムなど16箇所のダムでダムカードを配布していますのでぜひダムを訪れてもらってあげてください。

「…で、ダムカードがどうしたの?」
「ダムカードってどこへ行っても同じようにもらえるじゃないですか。でも中には行きやすいところもあるけれど行きにくいところもあるはずです」

「そうだねえ。それを言うと岬めぐりだって、簡単に行ける岬もあればそうそう簡単にいけない岬もある。知床岬の突端は行くのは難しくてせいぜい遊覧船で戦場から見るくらいか。礼文島の北端のスコトン岬なんて船で一泊しなくちゃ見れないかもね」
「それでだよ。その行き難さを点数化したカードを発行して点数をためるのはどうかというお話。ダムも簡単にいけるところは10点で、ちょっと苦労して行くところは20点という風にね」


    【礼文島のスコトン岬】

 

「なるほど、岬だと知床岬は50点と最高点で次がスコトン岬で40点。車で簡単に行けるような岬だったら5点か10点だ。そうやって強くてレアなカードを持つと嬉しいし、しょぼいのはいくらあっても仕方がないってわけか」
「そうやって、自分の岬点数が何点になったかを競ったり、なんだったらゲームにしちゃっても良い。最近のカードゲームは強いカードのためにお金を使うというそんな感じでしょ。それならその分の苦労とお金を旅に当てればいいのじゃないかな。自分の苦労がお金と時間を通じて自分の強いカードにつながる。小松さんの言う岬めぐりも単に自己満足の世界から、苦労に応じた何かをゲットできるという仕掛けができればまた面白いのじゃないですか」

 岬で自分入りの自撮り写真を見せればカードを発行してくれるという風にすれば発行場所はどこでも良いかもしれません。

 自分の苦労が点数や強さなどの何かになって報われるというのは、本来の旅好きに言わせると邪道かもしれませんが、スタンプラリーと同様に、心を掻き立てる何かにつながるかも。

 最近は海岸沿いの道路がトンネル化して内陸へ内陸へと入る傾向があって、岬の突端へ行こうと思うと旧道を苦労していかなくてはならなくて難易度が増していそうです。

 苦労を点数に変えて自分のモチベーションにするという作戦って何かに使えませんかねえ。

 

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