北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

映画「僕等がいた」後編

2012-04-29 23:45:45 | Weblog


 帰省している札幌で、話題の映画「僕等がいた(後編)」を妻と観てきました。

 既に釧路の知人の中でも「観たら号泣でした」という人がいて、ちょっとドキドキしながら観に行きました。

 事前に「僕等がいた」の漫画完結編の16巻も買いました。




 札幌では書店で売り切れということでしたが、釧路のコーチャンフォーにはまだ平積みで置いてあったそうです。

 『漫画が先か映画が先か』は人それぞれでしょうが、私は漫画を観ずに映画を先に見る方を選びました。

 なぜなら漫画よりも実写の方が受け手側に強いイメージを与える力があると思うからで、しかも実際の釧路の風景が画面に登場するからに違いありません。


    ※    ※    ※    ※


 映画の中身に触れるのは避けましょう。まだ観ていない方に対してネタバレになっては興味が半減でしょうから。

 今回は映画の感想と漫画との比較を少しだけコメントすることにして、まずは映画の感想から。

 映画としては、まず私は展開に目が離せなくて見入ってしまいました。

 決してスリルとサスペンスではないのに、矢野(生田)と高橋(吉高)、竹内君(高岡)と山本(本仮屋)の演じる人間関係の展開に目が離せなかったのです。

 漫画ではなぜ矢野が高橋と距離を置くようになったのかについて余り詳しく説明をしていませんでしたが、映画ではそこを丁寧に説明してくれていて、様々な別れや出会いが必然なようにストーリー展開がされていました。

 脚本家も上手でしょうが、シーン転換や映像の写し方に三木監督のセンスと力量を改めて思い知りました。

 また、前作に引き続いて矢野につきまとう山本のことが、「こいつなんとかならんのか」という怒りを感じたのに、次のシーンでは同情してしまって可愛らしく見えたりします。

 女優さんのちょっとした化粧や服装の変化で観客の感情移入の方向を自在に操る三木監督の力量に感服。

 同時に吉高由里子も良かったけれど本仮屋ユイカも良かった。まあ、皆良かったんですが(笑)


 
    ※    ※    ※    ※


 故郷っていいね。同窓会っていいね。若い時の恋愛っていいね、なんてなことを存分に感じられる映画です。

 ご当地映画ってこれからも増えることでしょうが、間違いなく釧路を舞台にした良い映画として記録されるでしょう。

 しかしこの映画を記憶に留めるには封切りの『今この時』を映画と共有することです。

 私も妻もとても楽しめて、共通の体験として記憶される映画の一つとなりました。

 ぜひGWの一時を映画でお楽しみください。
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