北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

国境を越える環境問題

2012-04-30 23:45:13 | Weblog
 日中の気温が25℃を超えて真夏日となった今日の札幌。

 昨日ぱらっと降った雨で汚れが酷くなり洗車をしてきたところ、汚れの正体は北上したジェット気流に乗った黄砂なんだとか。

 黄砂は単に物理的な汚れだけではなく、酸性雨などの科学的な悪さもするというので隣人からの困った贈り物になっています。

 現代社会の環境問題は一国だけの問題には留まらず他国も巻き込むことが多くなったので、なおのこと国の中だけで処理出来るような、環境を保護し環境負荷を軽減させるような力の強化が求められます。




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 以前いた静岡県の掛川市には、毎年モンゴルのフフホト市というところまで植林に出かける人たちがいました。

 ゴビ砂漠は砂漠化がさらに進行しているのですが、それを人間の細々とした力で防ごうとする地道な努力が行われていました。

 砂漠は水が少ない土地なので植える木は適した樹種にしなくてはいけませんが、樹木緑化の専門家のアドバイスを受けてポプラを植えたと聞きました。

 ポプラはヤナギ科の木で乾燥には強いはずなのですが、ポプラも植林してから2~3年は月に二度程度潅水をしなくてはならないそう。

 ところが現地の地下水位はー40m~ー100mだそうで、現地の人が水を採取するのもなかなか大変なんだとか。

 それでも砂漠化を人間の力で止める努力は継続される方がよいことに違いありません。


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 当たり前に山に緑がある日本ですが、世界には緑がなくて苦労する土地の方が多いのです。

 緑も多いけれど、雨や地滑りも多く、地震も多いのが日本。

 その国その国の国土学と呼べるようなものをしっかりと勉強して押さえておかないと、単に日本とは違う国の制度や考え方を比較して優劣を競ったところで議論は無意味です。

 日本には日本流の国土の守り方と恩恵の受け方があるのですから。

 まずは地に足をつけた地元を見つめることが環境問題の第一歩ではないでしょうか。
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