北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

道路の効用ってなんでしょう

2012-05-01 23:45:39 | Weblog
 日中いろいろな用事を足して、夕方5時半に札幌を出発。ETCを使って高速道路に乗りました。

 夕方の通勤割引が使うには100kmの手前のICで高速道を一度降りなければならないな、と思って調べてみたところ、今は通しで計算してくれるのだそう。

 本来の『通勤割引』という平成26年までの期間限定とのことですが、計算していちいちICを降りずに済むのはとても便利です。

 皆さんはETCを使っていますか?ちょっとした割引を積み重ねると結構お得ですよ。


    ※     ※     ※     ※     ※


 
 高速道路では千歳ジャンクションから道東道へ入りますが、片側一車線の道路が延々と続きます。

 道東道の新得~夕張間が開通して峠を越えなくてよくなったのは確かに便利ですが、一車線の道路をひた走るのは疲れました。

 交通量が少ないことから投資を少なくするという流れはすでに出来上がっていますが、本当にそれは仕方がないことなのでしょうか。

 仕事にせよレクリエーションにせよ、車でドライブをするための空間として道路はどうあるべきなのかが考えられているようには思えません。

 道路整備は『B/C』(ビー・バイ・シーと読む)といって、B=Benefit=便益・効用をC=Cost=投資費用で割ったものを『費用対効果』が一定程度以上でなくては整備ができないことになっています。

 この場合のB=得られる効果は、交通量を計測したうえで『①走行時間の短縮による便益』、『②走行経費の減少便益』、『③交通事故減少の便益』を算定することになっています。

 これはこれでわかりますが、これだけじゃないよね、という思いを持っている人は多いはず。

 『費用対効果』を考えるときには、ドライブの楽しさとか快適さ、もっと言えば一般道を走る不安と自動車専用道路を走る安心感みたいなものは便益(B=benefit)にはカウントされないのです。

 東日本大震災以降は、津波からの避難道路は交通量だけが便益じゃないよね、という議論が出始めていますが、ではどのように便益を算定するかはまだ固まっていないよう。

 避難して助かる人間の命を算定できるのか、という疑問や、それにしてもいつ来るかわからない津波のために普段は使われない道路を整備するのか、と議論も多いことでしょう。

 基準は全国一律だとしても、道路の効果をどう設定するかについてはもっと議論が必要ですね。


 札幌から釧路まで約345km、所要時間は途中休憩を入れて5時間20分。

 釧路に向かう最後のインターチェンジは浦幌ICですが、そこを降りてから釧路まではなお100km。

 昨日はシカの飛び出しがありませんでしたが、それもコワい。

 北海道は広いしですから気を付けてドライブをお楽しみください。
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