妻の父が「家の前の舗装が傷んでいるんだけど直せるかなあ」と言いました。
見れば「階段付近が下がってゴミが溜まりやすくなっているのと、塀の布基礎が邪魔をして敷地内の水が道路に流れにくくなっています。
「はっはっはー、こんなのわが社の舗装修繕材ならすぐに治りますよ」と思わず安請け合いをしたのが昨年の初冬のこと。
(暖かくなったら施工をしに行かなくちゃ)と思っていたのですが、ちょうど今日は陽気も良いことから作業をしに義父母の家へ向かいました。
前田道路の袋詰め常温合材「DRプレミアムJr(ジュニア)」という製品は、アスファルトと砂を混ぜ合わせたもので、細い割れ目や溝を埋めたり勾配を調えたりするのに最適で、きょうはこれで補修をしてみます。
溝に詰まった土を掃除して、合材の付着を良くするためのスプレー乳剤「ワンタッチコート」を噴霧し、そこに「DRプレミアムJr」を投入します。
この合材は粘つく砂のようなものなので、あとは砂遊びのようにミニショベルで均して形を整え、足で踏んで固めるだけ。
転圧のための機械などは必要ありません。
【今回はブロックで転圧してみました】
合材を盛るときに、転圧して下がる分を考慮して仕上がりより厚めに盛るのが良好に施工するコツです。
こんな感じで、低いところに合材を盛り付けて転圧して整えるだけならちょっとやればすぐに慣れる、簡単な作業です。
色の違いもだんだん馴染んでくることでしょう。
【ほら、完成】
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今日一番大変だったのは、門扉の布基礎を「はつる」作業でした。
残っている基礎が少しだけ高いためにここで雨水が止まってしまうので、これを削って高さを下げなくてはいけません。
「はつ(斫)る」とは、固まったコンクリートを削る作業のこと。
工事現場には「はつり屋さん」という、電動ブレーカーでコンクリートを削る作業を専門に行う職人さんがいるのですが、これを人力で施工しようというのです。
道具は先端がとがった金属製の「たがね」で、これをハンマーでコンクリートに打ち当てて削ってゆくのですが、まあ疲れる。
なにしろハンマーが重たいので、何回か打ち続けるうちにハンマーの重さで右手がふらついてたがねに当たらず抑えている左手の指を叩いてしまうこともしばしば。
コンクリートを削るのがこんなに大変だったとは。機械でやるとはいえ、はつり屋さんの苦労が偲ばれました。
で、これで基礎部分の高さを水が流れる感じまで下げてから溝の補修。
これも簡単に施工できました。
トータルで4時間の作業でしたが、そのうち3時間は基礎コンクリートのはつりに費やしていたようです。
さて、暖かくなってきてそろそろ家周りの補修の時期ではありませんか。
お家の周りで日曜土木。
アスファルト舗装だって修繕できるんです。補修材ならお任せください。