今日は、ニセコ方面を訪ねる大人たちの遠足でした。
わが友人の一人が「外国人による開発がすごいと言われるニセコが今どうなっているか見に行きませんか」と言い出して、リーダー格の友人がバスや見学先、食事先などの手配をして、札幌からニセコへの日帰り旅をセッティングしたものです。
参加者はほとんどが日頃からいろいろな会合で顔を合わせる、気の置けない方たちばかりで、総勢23名。
札幌駅で集合して駅北口を出発したバスは、札樽バイパスから昨年開通した後志自動車道路経由で余市方面に抜けニセコを目指します。
途中で休憩や車窓からの眺めを楽しみながら国道5号線を南下して、共和町の小さなトンネルを抜けると羊蹄山がドカンと見えてきます。
今日の後志(しりべし)地方は気温は低いもののいつになく快晴で、羊蹄山の眺めが最高でした。
少し早い昼食は、2年前にできた「SOMOZA」という築150年の栃木県の古民家を移築して現代風にリノベーションをしたカフェレストラン。
建物の中は外見の古民家風とは打って変わって、地下の空間にオーナーが収集した工芸品などが飾られていたり、3階には現代茶室があるなど現代風な空間になっています。
こちらが混むのはやはり冬で外国人観光客が中心で、GW以降の夏は主に週末のランチだけの営業になるそう。
こういう雰囲気のお店が流行るのは都会だと思っていましたが、つまりはニセコはもう都会になっているということなのですね。
お値段もそれなりですが、ニセコ観光の立派なコンテンツなのでした。
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続いてはニセコ地区にもう既に建っている高級コンドミニアムの見学です。
なかでも一件目は最上階のペントハウスを見学させてくれて、300㎡の床面積に寝室が4つあり、で買おうと思うとお値段は約3億円という物件。
それぞれの寝室に隣接してお風呂かシャワールームがあるというのが、高級コンドミニアムでは常識だそうで、さすがに大したものです。
こちらは空いていれば貸し出しもしてくれるそうですが、最大8人の利用で一泊約50~60万円と言いますから、お一人様7万円程度かと。
まあ典型的な労働者階級の私には、たとえ宝くじが当たったとしてもこういう暮らし方はできないでしょうね(笑)。
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続いて見せていただいたのはまた違う物件ですが、こちらは大きく作られた窓一杯に羊蹄山が広がり、おまけに外には露天風呂も作られているという最高のロケーション物件。
さすがに皆、テラスに出て今日は最高の羊蹄山の写真を撮っていました。
案内してくださった担当の方は、「こちらはテラスが広いので、なんでしたら外でバーベキューもできますよ」とのこと。
こちらは一人2万円くらいで借りることができるそうですが、なるほどこれもまた立派なものです。
ニセコと倶知安の地区では、もう一区画が2000億円から数百億円というエリア開発が次々と始まっていて、この先はどうなるのだろうと思うばかり。
しかし、ひとたび世界を見渡せば、「お金はどうでもよいから、素晴らしい時間と空間を味合わせて欲しい」という人たちがいて、そういう人たちの中には「ニセコは素晴らしい」と思う人が確実に増えていて、そのニーズが見込めるとみている人たちが多いということのようです。
ちなみにこのエリアでは今や圧倒的に人手不足で、清掃やコンビニなどのアルバイトの単価がものすごいことになっているそうです。
どうぞニセコで働いてみてはいかがでしょうか。
今日は最後まで羊蹄山がくっきりと姿を見せてくれて楽しい一日になりました。
大人の遠足も良いものですね。