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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

〆かた一つで魚の味も変わるのだ

2019-05-06 23:49:02 | Weblog

 

 昨日釣った大漁のホッケを捌くのに、今日半日かかりました。

 干しかごも3段で15枚しかはいらないので、数枚は室内で干しています。

 昨日のホッケは、同行のYさんに指導を受けて、美味しく食べるために現場で血抜き作業をしました。

 いわゆる「活〆」というやつで、半分生きている状態で血を抜くのです。

 具体的にはまず「脳天〆」と言って、魚の目の少し後ろから脳にナイフを刺して脳の働きを止めます。

 これで体が動かなくなり、体のエネルギーを使うことがなくなってうまみが残るのだそう。

 次にえらの後ろの幕を切り開いて、ここから血がでやすくします。

 これだけでも魚の体内の血はかなり出るのですが、最後にしっぽの手前で背骨を断裂させます。

 最後に魚を海のたまり水の中でフリフリさせて放血を促します。

 この作業を現地の釣りあげてすぐの生きている状態で行うことで、血液が身からなくなり、捌いた時の身は真っ白になります。

 そしてそのおかげで血液の鉄分の味はせず、体内のアミノ酸のうまみも味わえるのです。

 今日捌いた魚には、Yさんが捌いたものと初めて作業する私が〆たものとが混在していたのですが、魚を開いてみると、Yさんが捌いた魚はまさに身が真っ白。


 【Yさんの〆たもの】

 しかし私が捌いた魚は、確かに身はそこそこ白いのですが、よく見ると背骨の上下に血の筋が残っているものがあり、これは下手な活〆の証です。


  【私が〆たもの。色が違うね】

 練習のためにはまた爆釣と行きたいところですが、もうこの春にホッケ釣りに行くチャンスはないかな。 

 こういう〆かたの経験を一つずつ積んで、釣った魚を少しでもより美味しく食べたいところ。

 まずは早く食べてみたいのですが、夜の飲み会が続いて口に入らないのが残念です。

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