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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

羅臼沖でのホエールウォッチング ~ クジラに会えました

2018-09-15 23:48:13 | Weblog

 

 今日の羅臼は朝から快晴。

 風も波もほとんどなくて、絶好のホエールウォッチング日和です。

 船は羅臼の漁港から9時出港の予定ですが、「早く集合して、早く出港したいみたいです。クジラがいるようなので」とお宿からアドバイスをもらって、8時半前に港に到着しました。

 乗船メンバーが全員そろって、9時少し前に出港。まずは沖へ出て、そこから左へ進路を取り、船は知床半島の先端方面へと向かいます。

 船を走らせて15分くらいでまず見えたのが、イシイルカの群れ。10頭ほどのイルカがジャンプと潜水を繰り返し、我々を迎えてくれました。

 
 クジラを見るということは、まずは目視で彼らが浮き上がってくるところを見つけるのがまず一歩です。

 船には船長とベテランの船頭さん、それに若い男の子が一緒に乗ってくれて、まずは船の高いところから周囲を見渡して、クジラの浮き上がる姿をみつけます。

 しかしイルカの後はなかなかクジラが姿を見せてくれませんでした。

 今日はクジラ観光船が我々も含めて4隻が洋上にいて、それぞれが無線で、どこで見えたというような情報を交換しています。

 船のエンジンを止めて静かになると、水中にソナーを投入してマッコウクジラの声が聞こえないかを調べます。

「マッコウクジラの声って指向性が強くて、どこから聞こえたかでどこにいるかがわかるんです」

 しかしこの日は、昨日クジラが見えたポイントでも姿を見せてくれず、じりじりした時間が過ぎていきます。

 船は、かなり知床半島の先の方まで進んだのですが、そこではクジラが見られずに、港へ戻りながらさらにクジラの姿を探します。

「いました!群れでいます」 ようやくツチクジラの群れが遠くに姿を見せました。

「ドローンを出します」若い男の子が、船首の方へ移動して、白いドローンを飛ばしました。

 このドローンにはカメラがついていて、上空から水中浅くいるクジラの姿をとらえてくれます。

「あのドローンの下にクジラがいます」

 クジラが水中にもぐると、船上の我々からは一瞬姿が見えなくなるのですが、ドローンで追尾しているので、その場所を確実にとらえることができます。

「あ、浮き上がりますよ!」目利きが見ると、クジラの次の動きも手に取るようにわかります。

 クジラが頭を持ち上げて、そこから潮を噴き上げるのが見えて、船の上の観客は大歓声です。

 実はこのドローンを操縦していた若い子は、長崎大学の学生さんで、クジラの生態を研究しているのだそう。

 (船の上からドローンでクジラを追いかけてくれるなんて、最近のホエールウォッチングも進んだものだなあ)と思っていたら、このドローンは実はサービスでもなんでもなく、彼の調査に船が協力していただけのこと。

 しかしクジラを探すのには格好の技術でした。


    ◆


 船のスタッフの皆さんは、今日の客になんとかしてマッコウクジラを見せたいようで、他の観光船があきらめて帰港しても、なお粘ってくれました。

 すると「いた!12時の方向」と叫ぶ声。

 ようやくマッコウクジラらしき姿が見えました。

 すかさずドローンを飛ばして、上空から追尾をしながら、船もゆっくりとクジラに近づきます。

 100メートルくらいにまで近づくことができ、大きな背中が上下して潮を吹く姿も見え対応渾身の動画をどうぞ。

【マッコウクジラの姿が見えた】
 https://youtu.be/fqW-d6VrTr4
 

 普通は、頭を持ち上げて息をためると深く潜水する合図で、写真でよく見るような尾びれだけが持ち上がっている姿になるのだそう。

 今日はどうしたことか、尾びれを上げないまま潜っていきましたが、その姿も動画で捉えられました。

 初めてのクジラウォッチでしたが、なんとかクジラの姿を見られて大満足です。

 今を楽しまないと人生は思うよりも短いと思います。

 北海道観光をキャンセルするなんてもったいない!本当にそう思います。

 まだ間に合います。北海道へどうぞお越しください。

 

 

 

コメント
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