建築士の集まりである建築士会の全道大会が釧路で開催されました。
基調講演は釧路公立大学の小磯学長。北海道開発の意義を再認識することが、東北太平洋沖津波での被災地復興にも役立つはずだ、という趣旨でのお話を面白く聞きました。
わずか百年の間に、人口5万人を500万人に増やして、しかもそこそこの国民所得レベルを獲得させることに成功した北海道開発は、南イタリア開発、アメリカのTVA開発、ドイツのルール地方などと並び称される、世界でも指折りの地域開発事例なのだそう。
歴史的に見ても、明治維新と同時におかれた開拓使時代は安定していて、それを全国統一の3県(函館、札幌、根室)時代は混乱し、またまた北海道開発組織として内務省北海道庁が置かれたときは安定したなど、全国の一部として扱われたときは混乱し、地域独自の開拓事業として行われたときは安定していたという歴史が物語っているのだ、とも。
北海道は自らありたい方向性をしっかりと打ち出して国と戦うくらいの気概が必要だ、というのが小磯先生の主張でした。
「北海道の釧根地域の酪農は、今日EUを超える生産地となりました。しかしこれも楽な話ではなく、当時の農林省はとにかく北海道でもコメを植えろの一辺倒だったのを、開発のための借款をしようと世界銀行に行った際に、世界銀行の方から、『米じゃ無理だろうから酪農にしてはどうか』と逆提案を受けて始まったのが釧根パイロットファームということ」
道民が自らの開拓の歴史をしっかりと頭に入れたうえで、それをよしとする価値観を醸成することが大切なのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/c3/ebe651e742b45321ea713bb1d06f55be.jpg)
※ ※ ※ ※ ※
基調講演の後は、私もいくつかある部会の一つでパネラーとして登場。釧路市役所として災害時に何をどう考えたか、というあたりをお話しできました。
全部で約380名もの方が釧路を訪れて一拍以上してくるという嬉しい催し。
明日のエクスカーションも天気は良さそうなので、良い思い出を作ってほしいものです。
基調講演は釧路公立大学の小磯学長。北海道開発の意義を再認識することが、東北太平洋沖津波での被災地復興にも役立つはずだ、という趣旨でのお話を面白く聞きました。
わずか百年の間に、人口5万人を500万人に増やして、しかもそこそこの国民所得レベルを獲得させることに成功した北海道開発は、南イタリア開発、アメリカのTVA開発、ドイツのルール地方などと並び称される、世界でも指折りの地域開発事例なのだそう。
歴史的に見ても、明治維新と同時におかれた開拓使時代は安定していて、それを全国統一の3県(函館、札幌、根室)時代は混乱し、またまた北海道開発組織として内務省北海道庁が置かれたときは安定したなど、全国の一部として扱われたときは混乱し、地域独自の開拓事業として行われたときは安定していたという歴史が物語っているのだ、とも。
北海道は自らありたい方向性をしっかりと打ち出して国と戦うくらいの気概が必要だ、というのが小磯先生の主張でした。
「北海道の釧根地域の酪農は、今日EUを超える生産地となりました。しかしこれも楽な話ではなく、当時の農林省はとにかく北海道でもコメを植えろの一辺倒だったのを、開発のための借款をしようと世界銀行に行った際に、世界銀行の方から、『米じゃ無理だろうから酪農にしてはどうか』と逆提案を受けて始まったのが釧根パイロットファームということ」
道民が自らの開拓の歴史をしっかりと頭に入れたうえで、それをよしとする価値観を醸成することが大切なのかもしれません。
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基調講演の後は、私もいくつかある部会の一つでパネラーとして登場。釧路市役所として災害時に何をどう考えたか、というあたりをお話しできました。
全部で約380名もの方が釧路を訪れて一拍以上してくるという嬉しい催し。
明日のエクスカーションも天気は良さそうなので、良い思い出を作ってほしいものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/9d/ef334effb40d1c60445b96234acc9285.jpg)