北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

台湾からのタンチョウお迎え団来釧

2011-09-13 23:45:54 | Weblog
 昨夜の電車で到着した台北からのタンチョウ出迎え部隊御一向様。

 今日は午前中に動物園で二度目のタンチョウ壮行会が台湾から美人の趙観光局長さんを始めとした市役所関係者と多数のメディアが取材する中で賑やかに行われました。

 タンチョウを台湾へ送るこの事業は、「サルルンカムイ」プロジェクトと名付けられ、総合家具販売のニトリさんの全面バックアップで行われますが、今日はニトリから特別顧問の長内さんも参加してくださって、関係者が一堂に会した式典となりました。




 日曜日にも同じようなプログラムで壮行会を行いましたが、今回は途中で互いに通訳を交わすということの大変さが加わって、予定の時間を大幅に超える想定外の事態になりました。

 しかも歌や踊りなどのアトラクションが終了した後に、日本側メディアは趙局長のインタビューを行い、台湾側のメディアは動物園関係者のツル育成の苦労談を欲しがって何人もの動物園職員にインタビューを重ねていました。


   【美人の趙局長さんは人気】


   【日本のマスコミのインタビュー】


 昼食の時間にくいこんでしまったために、「後で別のところで説明しますからまず移動しましょう」と声をかけましたが、とにかく動物園の園内で行われるインタビューの映像が欲しいということでなかなか動こうとはしませんでした。

 まあ予定通りにはいかないハプニングはあるものです。


    ※     ※     ※     ※     ※



 夜は歓迎の夕食会として釧路市からも関係者を招いての交流会を開きました。

 ところが18時半開始予定の会合が、マスコミ各社の皆さんの作業が遅れているという理由でなかなか始まらない事態に。

 「どうしたの?」という問いに、「マスコミ関係者の中でも映像を扱う部隊は編集した映像をネットで台湾に送ろうとしているのですが、ネットでのデータ送信がなかなかうまく行かないのです」とのこと。

 どうやら一度に大量のデータを送ろうとして回線に無理がかかっていたらしいのです。

 ちょっとしたことなのですが、こうしたところに通信インフラの弱さが足を引っ張ることになるという悲しい事態を目の当たりにしました。

 目に見えないところでも、インフラの大切さを思い知るところとなりました。





    ※     ※     ※     ※     ※


 それでもレセプションは和気あいあいとしたなかで行われ、阿寒弟子屈観光圏のマスコットである「鶴丸」は人気で格好の写真モデルになっていました。

 会場で動物園の山口園長からこれまでの二羽のタンチョウ育成の苦労談を聞かされましたが、非常に多くの感動的なドラマがあることを改めて認識しました。

 野生の生き物を人間が扱うためには、様々な哲学的な決断をしなくてはなりません。どこまで人間は野生動物にかかわってよいのだろうか、という根源的な問いです。

 そうしたドラマを経て、今日の午後にやっと二羽のタンチョウに対する検疫合格の認定が降りたとのこと。

 これで晴れて明日の朝に新千歳空港へ向けてタンチョウが出発することができます。

 台湾の皆さんは二羽のツルが来ることを心待ちにしています。

 台湾でも元気な姿で人気者になってほしいものです。

 それではビッグとキカ、行ってらっしゃい!

 来月は釧路から大挙して応援に行きますよ! 



   【鶴丸は意外な人気になりました】
コメント
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