最近はちょっと話題性が薄れたホリエモンこと元ライブドア社長の堀江貴文さんですが、ブログなどネットで発信
される情報には根強いファンが沢山います。
そんな堀江さんのブログに「お金とは何か」という大変深い話がありました。まさに信用による経済はバブルを内包するというのです。
まずはこちらからどうぞ。
=========【 ここから引用 】=========
【Happy FX】 堀江貴文「なんで貯金するの?」
http://news.livedoor.com/article/detail/4827999/
投資とFXの面白さをご紹介している「Happy FX」では、今回、元ライブドア社長の堀江貴文さんに、「貯金と投資」についてお話を伺ってきました。
―貯金するより投資すれば良いと著書で書かれていますが?
そもそも、貯金するという意味がよくわからないんですよね。
今まで、物を買うのに、貯金したことがないんですよ。貯金しなくても借りて買うか、諦めるかですね。会社を作るために一瞬だけお金貯めようと思ったけどやめました。
― 一瞬だったんですね。
それも借りられたので貯金しなかったですね。でもそれは相手にとって投資なわけですよね。お互いに投資しあう方が良くないですか?自分がお金を使うというのも投資ですよね。
子どもの頃から、お金があればすぐ使っちゃって残らないですね。どんどん使ってしまう。
パソコン欲しかったりすると、親からお金借りて買って、そのあとバイトしてお金を返していましたね。それがレバレッジをかけるってことなんですけど。金融技術の基本中の基本ですよね。
お金の貸し借りが、恐らく人間が一番原始的にやっていた金融技術じゃないですか。
他人が持っているお金を借りることでモノを買っているわけで。それを金融用語では信用創造っていうんですよ。お金を貸すことによって貨幣が増加することを表す専門用語です。
例えば、お金を貸りた人の手元に1ゴールドがあるとしますよね。すると、貸した方の手元にゴールドはないけど、1ゴールドを貸した権利書がある。昔は権利書じゃなくて口約束だったかもしれないけど、その権利書に1ゴールドの価値があるとすると、お金は貸すことによって、実体は1ゴールドだけども、使用できる総量としては、2ゴールドになったと言えますよね。その権利書自体も他人に貸せるわけですから。
私が著書で、「お金は信用を数値化したもの」と言っていますが、これは信用があればお金は集まる、という意味だけじゃなくて、信用って、要はお金だってことなんですよ。貸し借りによって信用が創造されて、実体の価値より増えているんだから。
だから貯金する意味がわからない、と言っているんです。価値が増えるならそれを活用したほうがいいじゃないですか。
お金を貸すっていうのは、信用によって成り立っているわけですよね。
でも、相手が返さないかもしれない。そしたら信用が収縮していくんですよね。
不況だと信用が収縮して、バブルになってくると信用がわーっと膨らんでいく。
お金を貸して、さらにその人にお金を貸して、どんどんどんどんバブルのような形でお金って大きくなっていくわけですよ。
それが信用創造で、お金を貸す、借りるっていうことを人間が発明したから、そこで信用が創造されるっていう仕組みができたわけです。貸し借り、貸借関係っていうのが始まった段階から、そもそもバブルを内包しているんですよね。
―信用によってお金の総量が大きくなったり小さくなったりするからですか?
原理的にはお金って無限に大きくなりますよね。ぐるぐるぐるぐる回して、貸して貸して貸してってやったら無限に大きくなるはずですよね。際限なく大きくなると思いますよ。
ただ、ある日突然、「あ、こいつに貸したら危ないかもしれない。」「貸し過ぎだ」とか思って、「もうこいつには貸さない」という逆回転が始まる。借りる前提で投資をしていた人が、借りられなくなってしまうと、お金を返してもらえなくなると今度は急速に収縮していくわけです。これが先にも言ったバブル崩壊ですね。
お金は、そもそも貸し借りが始まった段階で実体からは乖離しているんですよ。乖離しているから便利になっているんですね。乖離しているから、いちいちものを買うのに、ゴールドを持って行かなくてもいいわけじゃないですか。今、銀行の口座のやりとりでできるようになっているわけじゃないですか。
その便利な反面、お金の総量っていうのは増えたり減ったりするし、バブルが起こったりバブルがはじけたりする。これは当たり前のことですよね。便利な面と危険な面が、お金の貸し借りが始まった段階から発生するんです。
(以下略)
=========【 引用ここまで 】=========
100円は3回転すれば300円の経済価値を生む、というわけで、つまりは消費こそが経済を活性化させるということをきわめてわかりやすく説明してくれた堀江さんの文章。
「信用創造」というものがいかに資本主義社会で重要な位置を占めているかと言うことがよく分かります。
まあ普通の堅気の人であれば、貯金するくらいなら借金をするとは思えないものですが、それを逆手にとって世間の信用さえ得ることができれば、信用の連鎖は大きな経済になるのですね。
それをねらったのがサブプライムローンでもあり、その信用が膨らみすぎたところで萎むと一気に経済が悪化するというのも改めて身にしみた今日この頃。
ではその信用が膨らむことを行政やマナーやルールがコントロールできるのかということになるときわめてそれは怪しいところ。なにしろ皆多かれ少なかれ信用創造による経済の拡大の恩恵を受けているからです。
要は、コントロールするなんてことはあきらめて、危ないと思ったらすぐに手じまいをする判断力だけがこの世界を生き延びる能力なんだ、と言っているようなものです。
生き延びるコツは、過剰にのめり込みすぎないこと、につきるのかもしれません。
される情報には根強いファンが沢山います。
そんな堀江さんのブログに「お金とは何か」という大変深い話がありました。まさに信用による経済はバブルを内包するというのです。
まずはこちらからどうぞ。
=========【 ここから引用 】=========
【Happy FX】 堀江貴文「なんで貯金するの?」
http://news.livedoor.com/article/detail/4827999/
投資とFXの面白さをご紹介している「Happy FX」では、今回、元ライブドア社長の堀江貴文さんに、「貯金と投資」についてお話を伺ってきました。
―貯金するより投資すれば良いと著書で書かれていますが?
そもそも、貯金するという意味がよくわからないんですよね。
今まで、物を買うのに、貯金したことがないんですよ。貯金しなくても借りて買うか、諦めるかですね。会社を作るために一瞬だけお金貯めようと思ったけどやめました。
― 一瞬だったんですね。
それも借りられたので貯金しなかったですね。でもそれは相手にとって投資なわけですよね。お互いに投資しあう方が良くないですか?自分がお金を使うというのも投資ですよね。
子どもの頃から、お金があればすぐ使っちゃって残らないですね。どんどん使ってしまう。
パソコン欲しかったりすると、親からお金借りて買って、そのあとバイトしてお金を返していましたね。それがレバレッジをかけるってことなんですけど。金融技術の基本中の基本ですよね。
お金の貸し借りが、恐らく人間が一番原始的にやっていた金融技術じゃないですか。
他人が持っているお金を借りることでモノを買っているわけで。それを金融用語では信用創造っていうんですよ。お金を貸すことによって貨幣が増加することを表す専門用語です。
例えば、お金を貸りた人の手元に1ゴールドがあるとしますよね。すると、貸した方の手元にゴールドはないけど、1ゴールドを貸した権利書がある。昔は権利書じゃなくて口約束だったかもしれないけど、その権利書に1ゴールドの価値があるとすると、お金は貸すことによって、実体は1ゴールドだけども、使用できる総量としては、2ゴールドになったと言えますよね。その権利書自体も他人に貸せるわけですから。
私が著書で、「お金は信用を数値化したもの」と言っていますが、これは信用があればお金は集まる、という意味だけじゃなくて、信用って、要はお金だってことなんですよ。貸し借りによって信用が創造されて、実体の価値より増えているんだから。
だから貯金する意味がわからない、と言っているんです。価値が増えるならそれを活用したほうがいいじゃないですか。
お金を貸すっていうのは、信用によって成り立っているわけですよね。
でも、相手が返さないかもしれない。そしたら信用が収縮していくんですよね。
不況だと信用が収縮して、バブルになってくると信用がわーっと膨らんでいく。
お金を貸して、さらにその人にお金を貸して、どんどんどんどんバブルのような形でお金って大きくなっていくわけですよ。
それが信用創造で、お金を貸す、借りるっていうことを人間が発明したから、そこで信用が創造されるっていう仕組みができたわけです。貸し借り、貸借関係っていうのが始まった段階から、そもそもバブルを内包しているんですよね。
―信用によってお金の総量が大きくなったり小さくなったりするからですか?
原理的にはお金って無限に大きくなりますよね。ぐるぐるぐるぐる回して、貸して貸して貸してってやったら無限に大きくなるはずですよね。際限なく大きくなると思いますよ。
ただ、ある日突然、「あ、こいつに貸したら危ないかもしれない。」「貸し過ぎだ」とか思って、「もうこいつには貸さない」という逆回転が始まる。借りる前提で投資をしていた人が、借りられなくなってしまうと、お金を返してもらえなくなると今度は急速に収縮していくわけです。これが先にも言ったバブル崩壊ですね。
お金は、そもそも貸し借りが始まった段階で実体からは乖離しているんですよ。乖離しているから便利になっているんですね。乖離しているから、いちいちものを買うのに、ゴールドを持って行かなくてもいいわけじゃないですか。今、銀行の口座のやりとりでできるようになっているわけじゃないですか。
その便利な反面、お金の総量っていうのは増えたり減ったりするし、バブルが起こったりバブルがはじけたりする。これは当たり前のことですよね。便利な面と危険な面が、お金の貸し借りが始まった段階から発生するんです。
(以下略)
=========【 引用ここまで 】=========
100円は3回転すれば300円の経済価値を生む、というわけで、つまりは消費こそが経済を活性化させるということをきわめてわかりやすく説明してくれた堀江さんの文章。
「信用創造」というものがいかに資本主義社会で重要な位置を占めているかと言うことがよく分かります。
まあ普通の堅気の人であれば、貯金するくらいなら借金をするとは思えないものですが、それを逆手にとって世間の信用さえ得ることができれば、信用の連鎖は大きな経済になるのですね。
それをねらったのがサブプライムローンでもあり、その信用が膨らみすぎたところで萎むと一気に経済が悪化するというのも改めて身にしみた今日この頃。
ではその信用が膨らむことを行政やマナーやルールがコントロールできるのかということになるときわめてそれは怪しいところ。なにしろ皆多かれ少なかれ信用創造による経済の拡大の恩恵を受けているからです。
要は、コントロールするなんてことはあきらめて、危ないと思ったらすぐに手じまいをする判断力だけがこの世界を生き延びる能力なんだ、と言っているようなものです。
生き延びるコツは、過剰にのめり込みすぎないこと、につきるのかもしれません。
