北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

屋上緑化で菜園を

2007-09-02 23:21:04 | Weblog
 今日も午前中は部屋にこもって作業でしたが、なんとか午後にはある程度の片がつきました。フー、疲れた。

 午後に、家の近くの成城学園前駅周辺を訪ねました。以前からここには面白い屋上緑化施設があると聞いていたのです。その名も「アグリス成城」と言って、ちょっと高級な貸し農園になっているというのですから、これは一度訪ねてみなくてはなりますまい。

 さて、やってきた小田急線の成城学園前駅は駅舎が小高い丘の上にあって、建物の地下部に駅があるという構造になっています。そのため、線路が駅舎に入る手前からトンネルになるのですが、その屋上が屋上緑化されて、会員制の貸し農園になっているのでした。

 「アグリス成城」と言うのですが、近くは超高級住宅街だけあって、貸し農園といってもデザインなどはこざっぱりしていて、ちょっと品があります。

  

 駅を降りると正面にクラブハウスがあって、そこでは申し込みの外に種などを買うこともできるようになっています。中にはちょっと日焼けしたきれいな女性スタッフがおられました。

「あのう、お伺いしますが、こちらの貸し農園は随時受け付けてくれるのでしょうか?」
「今は秋の会員を募集していますよ。冬までに収穫を得ようと思うとそろそろ時期が来てしまいますからね」

「なるほど。ここは線路の上に当たると思いましたが、土の厚さはどれくらいなんですか」
「土の厚さは40センチありますが、屋上なので軽量土壌を使ってあまり重すぎないように工夫しています」

「水やりにこられないようなときには、代行サービスもあると伺いましたが」
「はい、有料になりますが水やりの代行などもしています。どうぞお申し込みください」

 なるほど、さすがは東京でも高級住宅街に位置づけられる成城。農や、収穫というのがちょっと高級なライフスタイルと感じる人たちが一定程度はいるようです。

  

 農場は区画がはっきりしていて、お隣との境界でトラブルになるようなこともなさそうです。管理が行き届くと、農園というよりもちょっとした公園のように見えてきます。これも成城だからでしょうか。

  

  

    ※    ※    ※    ※

 今まで屋上緑化というと、ビルの熱を和らげるような環境面での意味合いが強かったのですが、こういう形で人々の楽しみやお金をかけることで経済が回って行くという手法が出始めました。

 屋上緑化が、ただ管理費がかかる上に、ビルによけいな重さがかかるという「やっかいな環境対策」ではなくて、人々が喜んでお金を払うというニーズに応えるという手法になるというのは面白い試みですね。

 まあ、都会ならではの現象なのかも知れませんが、日本人は土から離れられないのでしょうか。 
コメント (2)
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