駒子の備忘録

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宙組大劇場千秋楽、からの星組集合日。~散発的宝塚歌劇人事日記

2021年08月05日 | 日記
 8月2日13時の宝塚大劇場宙組ホムシュー千秋楽を、ご縁あって観劇してきました。10日ほど前に「チケットあるよ」とお声がけいただき、仕事はヒマで休める時期だったし、ワクチン1回目接種から3日後になるので何か副反応が出てもまあ収まっている頃だろう、どうしてもダメだったら当日でもなんとか代理は手配できるかな…と瞬時に考え、即「行きます」とお返事し、JR東海の日帰りプランで新幹線を安く手配して、シュッと行ってきました。
 千秋楽ならではのお芝居やショーのアドリブを見たい、というのもありましたが、やはり今回の退団者の顔ぶれがあまりにもなじみ深く思い出がありすぎる上級生ばかりだったので、退団セレモニーを見届けたかった、という思いが強かったのです。なので、ファンクラブ会員でもなんでもないけれど、東京駅や新大阪駅ではさすがに目立つなと色つきの上着を羽織ったりしたけれど、気合いの全身白を着て臨んで参りました。
 トップスターの代替わりに合わせてけっこうな人数が退団することはままありますが(ところでひとつの公演での退団者は十名まで、と定められているそうですね)、著名な海外ミュージカル大作だとかのトピックも特にない、トップスターの任期のおそらく真ん中くらいのごく普通の二本立ての公演で、新公外の学年の生徒ばかりがこんなにもたくさん退団することは、私の記憶ではちょっとなかった気がします。たいてい、ちょっと、「えっと…何期だっけ、てか何やってた子?」って組ファンでも説明するのが難しいような下級生が、ひょいっと入っていたりするものじゃないですか、集合日の退団者発表には。それがまあ、新公主演こそヒロインを務めたららだけで、そういう意味ではいわゆる路線スターではなかったものの、芝居でもショーでも要となる役どころ、ポジション、働きを任されてきた錚々たるメンバー揃いの卒業発表に、あの集合日はホントちょっと宇宙猫顔になりましたよね…思えば餞別だったということなのかもしれませんが、『HSH』のららとかホントよかったし、これは配役発表のときには主な役扱いでもあったので、どこかへ組替えしてトップ娘役就任の芽もあったりしない!?と一瞬甘い夢も見たものでしたよ私は…
 まあ、コロナ禍の影響はあるのでしょう。ご家族の懸念、心配とかもあるでしょうしね。もちろんご本人の決断が一番大きいのでしょうし、決めたからには、決まったからには、悔いなく、心ゆくまで宝塚の舞台を堪能して卒業していってくれるといい、そしてこちらもそれをしっかり見届けたい…と思ったのでした。
 当日一番印象的だったのは、退団ブーケが本当にみんなキャラクターに合っていたなあ、ということです。どの組でもどの公演でも、退団者さんは全員そうかもしれませんが、みんな本当にお似合いの、イメージどおりのお花を選ぶなあ、と感心するんですよね。というかそういう自分に似合いのものがわかるようになり、自分のイメージを確立させられたからこそ、満足して、納得して、卒業していけるのかもしれません。
 本舞台に居並ぶ組子が持つ半分のブーケをざっと眺めても、もちろん同期が持っているからとかそういうことで類推できる部分もありますが、すべてどれが誰のか言い当てられるなと思いました。私は贔屓にも横抱きの花束を持ってもらいたかったんだけれど、でも意外とそういうザッツ・男役みたいなことはしないタイプなんだろうなーとも思っていて、実際それこそ今回退団するえびちゃんが吊り下がるタイプのお花を持っているのを見たときには「やっぱりね」と思ったものでした。逆に今回は横抱きのお花がふたつあるのを見て、赤い薔薇はさおで白いカラーはまりなだな、とすぐ思いました。りおくんってそういうタイプじゃないよな、と思えたのです。そしてりおくんのお花は予想どおり、つり下げるタイプの白い百合のブーケに、レインボー彩色した小さな薔薇かな?が散りばめられた、とてもお洒落な感じのものでした。それっぽい!
 さおは男役っぽくあることにすごくこだわりがありそう、とずっと思ってきましたし、まりなも線が細く見えたり優しくヘタしたら弱く見えがちで実はプライド、気概があるタイプだと思っていたので、横抱きの花を持ちそうだなと思ったんですよ。でも薔薇ではなくカラー、なのがまりならしい! 茎を巻くのが、さおのはキラキラしたチェーンみたいなのでまりなのはブルーっぽいリボンみたいな飾り、というのもとてもらしかったです。
 娘役陣もすぐわかりましたね。紫の百合はいかにもしぐれちゃんっぽかった。一番組ファン以外に説明するのが難しいポジションの生徒さんだったかもしれませんが、美人さんでスタイルが良くてダンスがシャープで、とても素敵な娘役さんでした。でも、すっしぃさんの紹介コメントにもあったとおり、お芝居でも『神土地』のカケルの奥さん役とか、ホントよかったんですよね。『不滅の棘』の掃除婦とかも。老け役というのとはちょっと違う、絶妙なおばちゃん芸がとても上手かったんです。それはただ上級生になったからってだけでできるものではありませんでした。好きだったなあ…
 他のみっつのブーケはお花の感じは似ていても色味が違っていて、白とピンクがメインなのは一番お姉さんでも意外と一番オトメなきゃのん、黄色やオレンジといった元気なビタミンカラーは男前のダンスリーダーえびちゃん、黄色とピンクの華やかかつキュートなのがらら。ですよね!って感じで、ホントみんなイメージどおりでした。
 というか最初は「きゃのんのお花がない…?」と思っていたんですよ。ゆりかちゃんがなんか手に持っているようでしたけれど、なんか小さいし、単に両手を組み合わせているだけ?とか思って。そしたら手にしていたのは髪飾りだったんですね、ブーケ本体は、同期生からのお花ということで星組の白妙なっちゃんが持って現れました。ちなみに同じく組内に同期がもういないえびちゃんのお花渡しは、同じく星組の天寿みっきぃでした。東京公演では東京在住のOGになるのかもしれませんね。組からのお花はトップトリオと、まっぷー、りんきら…と上級生学年順だったかな? でもこれで娘役最上級生はせとぅーになっちゃうんだもんね、お姉さんチームはもうちょっといていい気もしますけれどね…
 何度かあったカテコも、ほのほのとあたたかく、微笑ましく、そしてしつこく引っ張りすぎない感じで、とてもよかったと思いました。東京公演では初舞台生も各組に配属されて散っちゃうし(もちろん宙組に配属された数人は加わるわけですが)、さらにりんきらとそらの組替えがあるので、ホントまた陣容は変わっていってしまうのでしょうが、そういう変化や新陳代謝を幾度も超えて、そうしてしつこく(笑)百年続いてきた劇団です。私も引き続き応援し続け、熱く見守り続け応援し続けたいです。殿堂に行く時間が取れなかったのは残念でしたが、楽しい遠征になりました。

 で、翌日は久々に出社してくるくると働きつつ、スマホのラジコで山ちゃんの番組のちえちゃんゲストコーナーを聴いたりしていたのですが、そこへ…星組の退団者発表でした。これまた宙組に勝るとも劣らない、濃い顔ぶれです。だって組ファンではない私だって、あれこれ説明できてあれこれ語れるメンツです。
 おとねちゃんは、『マノン』をバウで観たときには、ああやっぱり芝居の人ではないのかな、ちょっととおりいっぺんだよな、と思ってしまったんですよね。『ロミジュリ』のモンタギュー女はどの場面でも印象的だったから、やっぱダンサーさんだよね、と感じたのです。でもKAATではとてもよかった。母親の慈愛を感じさせました、泣かせてくれました。それで、こんなに上級生でもまだ伸びしろってあるんだな、宝塚の生徒さんってホントすごいな…と思ったところだったんですよね。そりゃ娘役さんとしてはまあまあな学年になるし、ご卒業もいつかは…だったのでしょうが、そうかこのタイミングでしたか、としょんぼりしました。
 あんるちゃんも、キュピュレット夫人はちょっと歌がつらそうで、ほのかちゃんでもよかったんじゃないのかなーとか思っちゃったんですけど、『婆娑羅』での立ち居振る舞いがしっとり美しく、おきゃんな妹役のはること好対照で、印象がとてもあざやかだったんですよね。歌手枠ではなくても艶やかないい女役さんとして、まだまだ活躍の場はありそうと思えただけに、ご本人の決断だろうとはいえこれまたしょんぼりです。
 そして愛ちゃん、ああ愛ちゃん…なんかこのまま星組で『ノバボサ』再演はあるのかな、それでオーロで退団ってのはあるのかな、とか私はこっそり考えていたのですが…後述。
 かなえちゃん、お茶会に行ったことがあるんですがめっちゃいい人でめっちゃ話がおもしろくてめっちゃ楽しかった記憶があります。『マノン』のどの役もよかったし、近年は悪いお役もおじさんの役も上手いんだけど、とにかくハートが温かそうなところがとてもいい、そしてもちろんダンスはキレッキレの人だと思っていたので、もっともっと観ていたかったです…しょぼん。
 いろはすも『マノン』でホント美形でね、ああこれでやっとちゃんと顔を覚えた気がする、次からはさらにきちんと識別できる気がする…って思ったところだったんですよ。今までもちょいちょい名前を聞く、期待の美形だったと思うんですよ…しょぼん。りっひーも同じく、よく名前が挙がる美形さんでしたよね。しょぼん。
 そして俺たちのあまね…耳がちょっと特徴的で、でも何より笑顔が可愛くてどこにいても目を惹かれました。キュートでチャーミングな娘役さんでした、「澄」の字を取ってくれてありがとう…でもまだまだ観ていたかったです、しょぼん。
 ともあれ、これまた大作ミュージカルでも大きな再演とかでもない、通常の二本立て公演で、新体制になって三作目、おちついてきて充実してきて…みたいなところでこんなにも大量の退団者が出るとは、私はなかなかに驚いたのでした。もちろん、その中に愛ちゃんがいたことにも…
 でももっと言うと、私がさらに驚いたのは、愛ちゃんのサヨナラショーが追加されたことと、東京開催もあるDSが追加されたことです。これはちょっと破格な気がしました。以下、つらつらと語ります。ごく個人的な所感です。

 私は、大空さんが宙組に行ってトップスターになるんだって!となってあわてて宙組を観出したクチです。それ以前は、なんせタカハナの任期の長さにすっかり飽きて後半あまり観なくなっちゃっていたし、かしちゃんも演目に惹かれず観るのを見送ったし、タニが苦手でウメちゃんもそんなに…だったので、本当にご無沙汰でした。で、東京で『薔薇雨』を観て、今この組のスター布陣はこういう感じなのねふむふむ、とか学習したのでした。ホントだったらまゆたんとアリスで次期だったんだろうけどそこに割り込む形になって、次いでみっちゃん、ともちんとまさこ、みーちー大、カチャ、さらに期待の若手でりくと愛ちゃんなのね、みたいな。かいちゃんは当時まだもっと隠れた存在だったと思うし、それはあっきーも同様だった気がします。とにかく私の情勢把握としてはそんな感じで、そこから以後ホームとして見てきました。
 りくのダンサー起用の方が早くて、同期でも愛ちゃんはやや出遅れていた印象がありますよね。背とか肩幅とかのスペックは当時からいいものがあったし、もっとどかんと抜擢して前後の世代の他の生徒はバサバサ追い出していくくらいの勢いで仕上げちゃえばよかったのに(他の組のひとりっ子政策って結局そういうものだったと思います)、そういう空気はなかったし愛ちゃん自身も当時はまだ自覚もないのかぽやぽやしていてあまりガツガツしていなくて、結局りくと交互に新公主演をただ回数だけ重ねただけ…みたいになってしまいましたかね。『クライタ』新公主演をラストのあっきーが滑り込みでできたのはとてもよかったことだと思うんだけれど、でもその前にどこかでもう一度できていたら、組の若手の布陣としてまたいろいろ違っていたことでしょう。でもそうならなかった、というか劇団はそうしなかった。そして結局組にはテルが来てまぁ様が来てゆりかちゃんが来て…と常に外からスターが来て2番手になりそしてトップスターに就任していって、生え抜きの組子は学年を重ねるだけで扱いはどうにも頭打ちでした。95期に関してさえ、マイティやせおっちが組替えで来るんじゃないかと常に噂されていましたもんね。ずんちゃんはそれくらい与しやすいと思われていたということです。そして結局花組2番手だったキキちゃんが組替えしてくるに至り、同期の愛ちゃんは専科に組替えしていき、りくは卒業していったのでした。
 『NICE GUY!!』再演のときに改めて愕然としましたよね、初演のセクシャル9の場面のメンツが、それはいわゆる男役スターがズラリ銀橋に並ぶような場面だったんですけれど、カチャは月組からの専科、愛ちゃんは専科からの星組に出ていて、他はみんな誰もどこのトップにもならないまま退団してすっかりいなくなっていたのです。たとえば20年くらい前の花組のショーのこういう場面を観たら、のちのトップスターが10人いた、とかフツーにあるのに、宙ではこんな惨憺たるありさまなのです。ホントどんだけ下手なの宙P…
 でも、愛ちゃんに関して言えば、同期のキキちゃんの下で宙組3番手のままでいるよりは、専科そして星組への異動は明らかに吉と出たと思います。役の幅をガンガン広げてきたこともあって、この頃から生来のヅカオタっぷりと男役としてのこだわり、飽くなき探究心みたいなものがやっと結実してきて、もともとの身体的なスペックの良さに血肉が通いましたし、圧倒的な押し出しと華が出てきました。意外に短く終わってほぼ星組専任みたいになってしまった専科時代がむしろもったいなく思えたくらいで、もっといろいろな組での化学反応も観てみたかった気がしますが、ファンにはやはり組子でいてくれた方が観やすいし安心もできたでしょうし、下級生トップの下ではありますが新生星組の2番手スターとして押しも押されぬ位置を占め、こっちゃんとのスターとしての持ち味の違いと相性の良さもあって、確実に居場所をつかみましたよね。コロナで入り出やお茶会の人数なんかで計れなくなりましたが、明らかにファンも増えていたと思います。
 ただ、私は、同じく95期トップの下の上級生2番手スターだった花組のあきらと同様、ワンチャンはないだろうなと思っていました。つまり2番手だからといって今のトップが辞めたら次にトップになるかというとそんなことはないだろう、ということです。あきらの遅咲きっぷりやれいちゃんの早くからの起用、いかにも花組ダンサートップな資質などなど、組のそれまでの流れも含めてまた違う事情もいろいろ絡んだことだったかと思うので、それはここでは触れません。生え抜きトップに対して組替えしてきた上級生2番手、という意味ではむしろ月組の珠城さんとみやちゃんに近いのかな。そしてここもやはり2番手が次期トップということはないだろうと私は思っていましたし、実際そうなりました。
 こっちゃんは三拍子揃った、というか揃いすぎなくらいの傑出した力量を持ったスターさんですし、それこそ早くから起用され王道の育てられ方をした御曹司です。でも、だからこそ意外に任期は長期にならず、わりとあっさりやめて外部に行ってしまうのでは…と私はこっそり思っていました。今でもわりとそう思っています。そしてそれでも、だから次は愛ちゃん、ってのはないだろうな…と私はなんとなく思っていました。劇団にそういう意向はない気がしたんですよね、今までの扱いを考えると正2番手に据えてくれただけで上出来、みたいな気がしました。たとえ『ロミジュリ』の死で大ブレイクしても、劇団は今さらそのレールを変えない気がしたのです。実際はいつ、どんなタイミングで、どんな経緯で退団が決まっていったのか、とかは全然わからないわけですが…そしてじゃあせおっちへのレールが敷かれたのかというと、個人的にはそこも「うーんどうだろう…」って感じなんですけれどね。まだ足りない気がするんだよなあ、ファンの方にはすみません。
 ともあれ、なので愛ちゃんは、別箱の主演と、本公演2番手の枠の中で最大に大きなお役を今後もバリバリやって、周りもある程度納得した中で万々歳で卒業していくのかな、と思っていたんですよね。あきらはわりとそんな感じでの卒業だったじゃないですか。なので、『ノバボサ』50周年でもあるそうだし、再演するならそりゃこっちゃんソールにひっとんエストレーラ、愛ちゃんオーロでマール以下は役替わりでしょ、と思えたので、そこでご卒業、というのを私は勝手に予想していたのでした。そりゃ『うたかたの恋』のルドルフも『花の業平』の藤原基経もやりたかったでしょうけれど、ルキーニやってティボルトやって死もやってオーロもやれたらヅカオタ的には大満足なのでは?とか、勝手に考えていました。だから次の本公演発表が『ノバボサ』なのだ、とホント勝手に想像していました。
 スカステで見た『マノン』千秋楽のご挨拶のときの表情で、ちょっと「あれっ、もしかして…」と思わないこともなかったのですが、しかしまさか今回の『柳生』でご卒業とは、そういう意味でやはりちょっと、私は意外だったのでした。まあ私がこの原作小説をそんなに買っていなくて宝塚歌劇化をちょっと心配していてあまりノリノリではない、というのもあります。でもショーの方はハマるかもね、それこそヅカオタならロマンチック・レビューはやりたいことでしょう。
 でもだから、こんなにも愛ちゃんトップ就任待望説が世に湧くのか!というのも、正直、意外ではあったかな。まあそうまで夢見させた劇団が罪作りではあるんだけれど、冷静に考えたらそれはない、とあらかじめ思えたはずなのではないかしらん…と私は思ったからです。
 ただ、みやちゃん、あきらそして愛ちゃんと2番手退団が続いているので、たとえ当人のファンでなくても宝塚ファンそのものが精神的にちょっと疲弊している、というのはあるでしょうね。やはり、何を信じていいものやら、ってなりますもんね。トップになるのがすべてではない、とは思いつつも、ちょっとでも路線に指かけてたらそりゃ意地でも這い上がってもらって登りつめてもらいたい、とファンは望むものでしょう。ちょっと前だと、トヨコはもうちょっと別格寄りでした。そしてユミコのときは、私はこの頃が近年では一番観ていない時期だったので、ファンの空気がどうだったかはちょっと感覚的にわからないでいます。
 あきらは華ちゃんと一緒になっちゃったからサヨナラショーがなかった形になっているんだけれど、それを別にすれば確かに2番手退団だとサヨナラショーがあるのが普通なのかな? だから愛ちゃんにも追加されたのを驚いた私の方が、不見識だったのでしょう。でもこれまで語ってきたように、劇団はそこまで愛ちゃんを大事にしている印象がなかったので、ただその中で愛ちゃんがコツコツ実力と魅力を磨いてファンを増やし居場所を確立させてきただけで、それでもだからって報いるような組織じゃないと考えていたので(オイ)、「あら珍しいこと」とか感じちゃったのです。が、そこまではデフォルトでがっちりやる、というならもちろんその方が正しいです。
 どんなサヨナラショーを見せてくれるのかな、それこそルドルフとかやっちゃっていいと思うんですけれどね。大階段に赤い絨毯敷いて、さ。白いドレス着たくらっちがマリーをやってもいいし、ひとりでも別にかまわないと思います。てか愛ちゃんはマリーも自分でやりたいことでしょう(笑)。別に今までの思い出の役だけでやらなくてもいいし、ひとりタカスペでも愛ちゃんならやりこなしちゃうだろうし許されるんじゃないかしらん?(笑)

 あとは、これ以上ファンに理不尽な涙を流させることのないよう、次は100期のターンに向けて、劇団には改めて慎重に動いていただきたい…とは言いたいですね。
 とはいえタレント揃いの89期を、結局は上手く並べられなかったし使いきれなかった組織です。95期並べも正直怪しいと思うし、100期に至っては…と内心暗雲を感じています。てか花はマイティが、星はせおっちが正2番手になる…って気が私は全然しないんですけど…同期ワンツーって当人同士がどんなに仲良しだろうとやはりいろいろ苦しくないですかね? まして花には天下のVISAガール・ひとこがいます…
 100期に関しても、花のほのちゃんは無事バウ主演を済ませ、「あれっ、まだだったっけ!?」と全米が驚いた(笑)月のおだちんのバウ主演も発表済みですが、雪は一期下のあがちんで来ました。私は先日の全ツであみちゃんよりはいちゃんが起用されている印象を持ったので、これは『CH』でラスト新公主演あるな、てかやらせておいた方がいいよ絶対戦力になるよ!と思っていたのです。なのに、ここもやっぱりあがちんでした。うーん…あやなと誰かで『ドリームオン』とかでお茶を濁すにしても、組むいい相手がいない気もしますしね…咲ちゃんお披露目であーさはきちんと2番手羽を背負うんじゃないかと思うのですが、その下の路線の布陣は微妙なところです。
 さらに星の100期は私がとてもとても愛でているかりんたんですが、しかし何ができるというタイプのスターではないことも私はよく知っているつもりです(ホントのファンの方、ホントすみません)。バウ主演…まだ無理では……でも正直、ぴーは飛ばされそうな気がするんですよね、じゃああかちゃんとぴーで『ドリームオン』? でもあかちゃんもう花でやったしね…?? そしてまさかあまとくんにすぐいくとも思えず…
 そしてそして宙組は、そもそも万博アンバサダーですら100期から出せず、一期下のこってぃでもなくまさかのなにーろだったわけですが、ここも混沌としています。なにーろ、キョロちゃんと新公主演は順調に経験させてきていて、大路くんとか真白くんとか、宙には珍しく早くから顔見せ起用している印象もあります。でもバウにはまだ早いだろう…思えばもえこはさっさとバウ主演しておけて、よかったのかもしれません。100期のきよちゃんもあられもすごく上手いスターさんだけれど、なんせ宙ではちっさくて真ん中にはしんどくて、そしてあられは娘役に転向しちゃいましたしね…(でも娘役が減っているので、すごく大きな戦力になっています。あまり他と持ち味が被っていませんしね)
 それでいうともう組替えが決まったからいいけど、そらなんて足りないのは背だけだったんだから、チギちゃん同様もっと早く出しておけばまた全然違ってたのでは…というか結局チギと花乃ちゃん、生え抜きではトップ娘役のまどかだけしかトップを出していないって、20年何やってたのこの組…
 
 勝手な考えをつらつら書きつけてきてしまいました。ご不快に思われた方にはすみません、あくまで私の思うところが現状こうだというだけです。劇団が敷いたレールどおりにばかり進むものでもないことも、私は事例としてたくさん知っています。たとえば大空さんなんてその最たるものだったことでしょう。
 それでも、劇団には上手くコントロールしてほしいし、もちろん何より全員を大事に育て上手く起用しそれぞれ活躍させてあげてほしいです。組織としては経営にも関わるし、より若くしたい、そして全体の人数をもう少し減らしたい、とは考えているのだろうなとも思うのですが、余剰は無駄ではないですしある程度の厚みは残した方がいいですよ、なんにせよホント上手く運営してくださいよ…と祈るばかりです。
 あとオリンピック閉会式に生徒を出すとか絶対にやめてください。公演を中止させられたことをどう考えているんですか!!! 感染のリスクを侵してまで協力してやる義理なんざねえ!!!
 あとは生徒の世話もいいけどスタッフね、脚本・演出家の育成ね! そもそもこのふたつ、そろそろ分けた方がよくない?ってのもあるし、特にショー作家がいなさすぎるし、人権教育とかマジでホントちゃんとしてください。今のままゆるくやってるとマジそのうち差されるから、恥ずかしいから、罪だから!!!
 うがい手洗いマスクしっかりして、なんとかコロナ禍を生き延び老後の資金も貯めて150周年をこの目で観る気満々の、もうすぐ52歳のオトメなんですよ私。清く正しく美しく朗らかな、愛と夢と希望をください。ご迷惑かもしれませんがしつこく応援し続けますので、なにとぞよろしくお願いいたしますよ、劇団さま…


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