シアタートラム、2021年8月24日18時。
原作/安部公房、上演台本・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ、音楽・演奏/上野洋子、振付/小野寺修二、美術/加藤ちか。全2幕。
女/緒川たまき、男/仲村トオル。
ケムリ研究室というのはKERAさんと緒川たまきのユニットだそうで、第1弾は『ベイジルタウンの女神』で、今回が第2弾とのこと。
私は原作小説は未読、有名らしい映画も未見で臨みました。お話のだいたいの設定を知っている程度。
で、舞台というものを上手く使った、おもしろい作品だと思いました。そしてこういうお話ってホント、ラストのカタルシスのためだけにすべてを積み重ねていく…みたいなところがありますよね。良きオチでした。このオチに対してカタルシスって表現は変かな? でも私はそう感じました。そうなるよね、という納得と、それはもちろん解放でも解決でもなんでもないんだけれど、その閉塞感、どん詰まり感そのものがオチであり、カタルシスでした。
もともと本当にこういうお話なのだとしたら、小説よりも映像よりも演劇が一番説得力を感じられる気がする…と思いました。舞台って、お客の目の前で本物の役者が演じるんだけど、でも嘘という、不思議なファンタジーがあるから。だからこの頓狂な設定やストーリー(というほどのものではないけれど)、オチに逆にリアリティが生み出せるのではないかと思うのです。映画だと私は「なんだソラ」となったのではないかしらん…ま、機会があればとりあえず小説を読んでみようかな。名前を知っているだけで、一作も読んだことがない気がします、私。近現代日本文学にまったく疎いんですよね…お恥ずかしい。
女なるものを体現したかのような緒川たまきと男なるものを体現した仲村トオル、よかったです。
音楽も美術も素敵でした。あとプログラムも素敵。どうぞこの公演も無事予定どおり完走できますよう…
原作/安部公房、上演台本・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ、音楽・演奏/上野洋子、振付/小野寺修二、美術/加藤ちか。全2幕。
女/緒川たまき、男/仲村トオル。
ケムリ研究室というのはKERAさんと緒川たまきのユニットだそうで、第1弾は『ベイジルタウンの女神』で、今回が第2弾とのこと。
私は原作小説は未読、有名らしい映画も未見で臨みました。お話のだいたいの設定を知っている程度。
で、舞台というものを上手く使った、おもしろい作品だと思いました。そしてこういうお話ってホント、ラストのカタルシスのためだけにすべてを積み重ねていく…みたいなところがありますよね。良きオチでした。このオチに対してカタルシスって表現は変かな? でも私はそう感じました。そうなるよね、という納得と、それはもちろん解放でも解決でもなんでもないんだけれど、その閉塞感、どん詰まり感そのものがオチであり、カタルシスでした。
もともと本当にこういうお話なのだとしたら、小説よりも映像よりも演劇が一番説得力を感じられる気がする…と思いました。舞台って、お客の目の前で本物の役者が演じるんだけど、でも嘘という、不思議なファンタジーがあるから。だからこの頓狂な設定やストーリー(というほどのものではないけれど)、オチに逆にリアリティが生み出せるのではないかと思うのです。映画だと私は「なんだソラ」となったのではないかしらん…ま、機会があればとりあえず小説を読んでみようかな。名前を知っているだけで、一作も読んだことがない気がします、私。近現代日本文学にまったく疎いんですよね…お恥ずかしい。
女なるものを体現したかのような緒川たまきと男なるものを体現した仲村トオル、よかったです。
音楽も美術も素敵でした。あとプログラムも素敵。どうぞこの公演も無事予定どおり完走できますよう…