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道聴塗説 その八 3

(散歩道のコメザクラ満開)

午後、掛川のまーくん一家が来て大賑わい。夜は名古屋の娘特製のハンバーグ。中に麩を交ぜるのがコツとか。肉汁が中に閉じ込められて、美味しくなるのだそうだ。

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「道聴塗説 その八」の解読を続ける。

同じく果報を受け、即ち、かの劫の中、還復(またまた)、第二の如来に値遇して、かの如来、刹利より生じ、出家成道して名のりて、電徳如来と曰う。而して後、かの如来の法中に於いて、出家修行する事、八万四千歳を経て、還復(またまた)、かくの如く三昧を思惟して、更に第三如来に値遇す。
※ 果報(かほう)-以前に行なった行為によって、のちに報いとして受ける結果をいう。
※ 値遇(ちぐ)- 縁あってめぐりあうこと。特に、仏縁あるものにめぐりあうこと。
※ 刹利(せつり)- 古代インド四姓制度の第二階級。婆羅門につぐもので、王侯・貴族・武士の階級。
※ 成道(じょうどう)- 仏教の修行者や求道者が修行を積んだ結果、悟りを開くこと。


かの第三仏、婆羅門家に於いて生れ、已に本出家成道して、号して光王如来と曰う。復び、かの如来の所に於いて出家し、修行するも、また、八萬四千歳中に於いて、常にかくの如く三昧を思惟する事を得る。賢護(菩薩)、時にかの長者子須達多、これよりの後、百余劫(こう)を過ぎて、即ち、成就阿縟菩提を得る。
※ 婆羅門(ばらもん)- インドのバルナ(四種姓)で、最高位の身分。僧侶で、学問・祭祀をつかさどり、インド社会の指導的地位にあった。
※ 阿耨菩提(あのくぼだい)- 阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)の略。般若心経にも出てくる。最高の理想的な悟りのこと。


賢護(菩薩)、汝じ、応(まさ)に知るに当り、その時、かの長者子須達多は、豈に異人ならんや。即ち、彼の過去、然燈如来これなり」と、この経の三昧とは、念仏三昧なり。然れば、錠光佛はこれ念仏三昧の祖なり。

大集賢護経、四に「我れ往昔を念ずるに、無量無邊阿僧祇劫に仏世尊有りき。号して然燈如来と曰い、世間に出現す。我れ時に、かの然燈仏前に於いて、かくの如きの一切菩薩、念仏三昧を獲得す」とあるこれなり。
※ 無量無邊(むりょうむへん)- はかり知れないこと。数限りないこと。
※ 阿僧祇(あそうぎ)- 数の単位で、無限に近い大きな単位。「阿僧祇、那由多、不可思議、無量大数」と続く。
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