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2度目のお遍路計画を作り直す

(S氏に苗を頂いたビオラが咲き溢れている)

一年ほど前に、2度目のお遍路に出るならば、こんなコースにしたいと考え、おおよその計画は作ってあった。今日、その計画をもう一度洗いなおした。1度目のお遍路は恐いもの知らずに、計画もロクに立てずに出かけた。それはそれで面白かった。2度目になると、色々な知識が付いて、ある程度は計画を立てて置く方がよいと思った。

2度目は、八十八ヶ所の札所に加えて、番外と呼ばれる20ヶ所の霊場を踏破する。もともと八十八ヶ所の選に漏れた理由に、コースから外れた辺鄙なところで、一般の遍路には向かないお寺もいくつか入っている。だからコース取りが難しい。あてずっぽうで行けば、野宿を覚悟しなければならない。それを避けるために計画をしっかりと作ろうと思った。

計画を作る上で注意したのは、全体に1度目よりもゆったりと計画を作ったこと。特に歩き始めの何日かは一日に歩く距離を極力減らした。

途中にどうしても入れたいと思ったのは、四国の最高峰、石鎚山の登頂である。標高1970メートルで、中部山岳では並の標高である。それを途中一泊して登るのだから、それほど大変というわけではないが、天候が悪ければパスすることになる。石鎚山は修験道の山で、山頂には石鎚神社があって、お遍路に縁がないわけではない。60番の横峰寺を越えて登り、64番の前神寺へ降りてくる。両寺ともに石鎚山を展望するお寺と言われている。特に、前神寺の奥之院は石鎚山登山コースの途中にあって、そこまではロープウェイも付いている。この前後のコース設定にはかなり苦労した。

コース取りを大きく変えたのは、1度目は足摺岬の金剛福寺へ同じ道をピストンしたが、今回は西側の海岸を進み、月山神社を経て延光寺に至る道を選択した。

コースを作ってみて楽しみにしているところがある。立江寺から鶴林寺へ登る前に、星の岩屋、仏陀石、灌頂の滝などの何やら床しき霊場を回る辺り。高知では桂浜に寄るつもりで計画に入れた。往復6キロ、2時間ほどの遊び時間である。道後温泉の安宿を取って、本館の温泉に入る計画も入れた。金毘羅さんにもお参りして、有名な満濃池もコースに入っている。弘法大師ゆかりの霊場、舎心ヶ嶽、捨身ヶ嶽禅定もどんなところかわくわくする。

最も迷ったのは終わり方である。番外の最後、20番目の大瀧寺は八十八番の大窪寺よりもう一つ奥の、標高910メートルの山頂に有って、一日で登って下りるのはなかなか厳しい。当初は大窪寺の後に登って、降りたところで終わりバスに乗ろうと考えたが、終わりは1番の霊山寺まで戻りたいと考えた。それで四国を一周回ることになる。結果、長尾寺から、先に大瀧寺に登り、その後、大窪寺を終えてから、霊山寺へ戻るコースにしようと考えた。

以上、八十八ヶ所の霊場、20ヶ所の番外霊場、その他お参りする所縁の地や神社仏閣、すべて合わせると232ヶ所にもなる。総歩行距離数1483.5キロメートル、55泊のお遍路で、自分としては空前絶後の大旅となる。
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