goo

ムサシが飼主の顔を見る時

(我が家のランドマーク)

夕方の散歩を引き受けるようになって、ムサシのことが色々と判るようになってきた。

ムサシは我が家では大も小も一切することはない。散歩に出るまで我慢してしまう。だから、ムサシの昼間の小屋や、夜の寝部屋は犬の臭いがほとんどしない。そんな風にしつけが出来てしまった。それはまことにけっこうなのだが、そのために朝夕2回の散歩は欠かすことが出来ない。

小は犬特有の臭い付けのために、散歩道のあちこちで小分けにする。散歩が長くなると、終わりごろは出ないのだが、一応足を上げる。どういう基準があるのか知らないが、ムサシなりのこだわりがあり、臭いを嗅ぎ出すと動かなくなる。身体の右側を寄せたり左側を寄せたり、落ち着き無く動いて足を上げる。かと思うと途中で止めて先へ進んでしまう場合もある。多いのが草むら、電柱、歩道と車道を区切る車止め。人の家の前ではさせたくないから、少し前から道の反対側へ寄せて行く。

大は癖がわかってきた。ムサシが好むのは少し広めの草地である。田植え機などが田んぼに入る土のスロープなどで、草が生えているところは好みである。量は大型犬の比ではないから、はじめると適当な大きさに切って折りたたんだ新聞紙で受けて、丸めてビニール袋に入れて持ち帰る。ここという場所に導いて促がしたら大をしたときはやったぁと思った。

向こうから散歩の犬がやってくると、相手の犬が興奮して騒いでも、じっと我慢して通り過ぎる。通り過ぎると歩きながらこっちの顔をうかがう。女房に聞くと興奮したり吠えたりしてはいけないとしつけてきた。吠えないでお利口に出来たときはおやつをやるようにしてきた。だからそんな場合、当然おやつがもらえるものと、飼主の方を見る。知らん顔していると、リードを持つ手に跳び付いてくる。

通ることをどうしても嫌がる道がある。そちらへ回ろうとすると全身で抵抗する。どうしてだろうと思っていたが、最近少し解ってきた。その道では人家の庭に飼犬がいて、ムサシにけたたましく吠え立てたことがあった。ムサシが身体を張っても行こうとしないのはそんな理由であろうと思い、その家を迂回する道を行けばスムースに付いて来た。

あまり遠くまで行くと帰りに草臥れるのか、座り込んでしまい、首を足で掻いたりして寛いでしまう。そうなると歩かせるに一苦労しなければならないので、適当な距離を歩いたら帰り道に進むようにコントロールするようになった。

我が家にはそばにランドマークがあり、どこまで歩いても見上げればそのランドマークが見える。どのくらいまで来たのか判るとともに、帰り道の方向もわかる。そのランドマークが写真のHARADAの広告塔で、高いからどこからでも見えている。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )