平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
お盆休みの、まーくんとかなくん
このお盆に、名古屋の娘一家が帰ってきて、我家で掛川の娘一家と合流して、大変賑やかであった。カントリーボーイのまーくん1年2ヶ月、シティボーイのかなくん6ヶ月、体重は何故か二人とも8kgの後半である。もちろんそれぞれ父君の実家も近いから、この5日間、二タ家族が出たり入ったりであった。
かなくんは、名古屋で見たときはデブった赤ん坊だとの印象から、朝青龍だなどと冗談を言ったが、寝返りが自由に出来るようになって、最近動きが活発になり、肉が少しずつ筋肉に変わりつつあるとの印象を受けた。着いたばかりのときには、腹ばいになってお腹を視点に左回り(右回りは出来ない)にぐるぐる回ることは出来ていた。前に行こうと腕を突っ張ると後へ下がってしまい、思うようにならないと騒いでいた。この5日間、まーくんと一緒に過ごし影響を受けたのか、帰るころには足を曲げて床を蹴り、前に進むことが出来るようになった。前に興味ある物を見つけると、いつの間にかずり這いし、手を伸ばして掴んでいる。ずり這い出来るようになって、至極満足そうであった。
歩くようになって2ヶ月経ったまーくんは、部屋から部屋へとひょこひょことと危なっかしく歩いていく。ドアの開け閉めの仕方を、大人のやり方をじっと見ていて、マスターしてしまった。目一杯手を伸ばしハンドルをつかんで、容易に開けてしまうようになった。しかも続けて勢いをつけてドアを閉める。面白がって繰り返す。手足の指を挟むという大人たちの心配をよそに、挟みそうなところには足を踏み込まない慎重さも備えている。頭の大きさの割りに、まだまだ手足は貧弱で、転ぶことも多い。敷居や柱と喧嘩すればコブを作るのはまーくんのおでこである。コブが出たり凹んだりと忙しい。ヘッドギアでも付けるかと冗談でなく思う。せめて厚めの鉢巻でも締めれば十分ガード出来る。
かなくんは帰って来てしばらくは、自分の顔を不思議なものを見るようにじっと見た。「かなくんが固まった」と父君が言うように、意味不明なおしゃべりも止めて、自分が動くと目線も追いかけて動く。この爺さんは何なのだろうと警戒しているのだろうか。しかし、ゴールデンウィークに来たときには、度々びっくりして、口が富士山を造って大泣きしたが、今回はこの世界に慣れてきたためか、富士山を造ることがほとんどなかった。
まーくんは、しばらく前からぺちゃくちゃとおしゃべりはするが、大人には意味が理解できる単語が一つも無かった。ここへ来て、ようやく一つ二つと意味を持つ単語が出来てきた。パパだとかワンワンだとか、それはきっと日に日に増えていくのだろう。
二人の赤ん坊の成長を見せて、二タ家族が潮が引くように帰って行った。我が家に五日ぶりに静寂が戻った。
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