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「宝月の滝」から「平野不動の滝」へ

(宝月の滝)

(昨日の続き)
梅ヶ島温泉を後のするあたりから、何やら雲行が怪しくなってきた。予定ではこのあと今日のメインに置いていた、「日本の滝百選」にも選定された「安倍の大滝」を見に行く予定であった。しかし、「安倍の大滝」は片道30分歩いて登らなければならない。往復1時間、合羽も持たずに雨にあえば悲惨なことになる。また来る機会もあるだろうと、本日は断念した。

「安倍の大滝」は断念したが、いくつか滝を見ながら帰ることにした。来る途中の安倍奥の観光案内看板で「宝月の滝」と「藤代の滝」があることを確認していた。

「宝月の滝」は梅ヶ島温泉から下りてくる場合には、関の沢橋を渡らずに左折して、関の沢の集落を1キロメートルほど入る。左手に滝名の元になった宝月院を見て少し進むと、小さな表示板があって、最近改修した道路の真下に見える。滝を見下ろすが、ガードレール越しでは滝の一部がどうしても欠ける。ガードレールの外へ出て写真を撮った。改修がなった崖は崩れる不安はないが、垂直に落ちていて、足がすくんだ。真上から撮った写真で落差が分かりにくいけれども、落差は10メートル程で、2段の滝だという。近くに居た爺さんに聞いたところ、下へ降りる道はなくその崖っぷちから見るしかないと言う。

次に「藤代の滝」である。バス停「藤代入口」の先、小さい滝の標識から左折して、橋を渡って進むと、間もなく滝名を書いた標識がある。そこから見えるらしいのだが、木が茂ったためか見えない。何とか少し下ってみたが、崖に出て沢ははるかに下で、木間がくれに滝らしい影が見えるようにも思えた。下るらしい踏み跡も見えたが、落ち葉が積み重なり、湿っぽくて、ヤマビルでも居そうな雰囲気に、下るのは断念した。

車に乗ってから何やら脛がもぞもぞする。車を停めてみると、小さいヤマビルが一匹、這っていた。幸いまだ血を吸うまでに至って居なかった。よく見ると車の座席下にも3匹見つけた。どうやら靴に付いてきたものらしい。断念して正解であった。ネットでみると、やはり降りる道は無くてザイルを用意しなければ無理のようだ。木々が葉を落とす冬場であれば、木の間越しに見えるのかもしれない。


(平野不動の滝)

下ってくるにつれて空は明るくなる。平野橋の手前、大河内中学校の裏山に滝があるのに息子が気付いた。水量は多くないが落差はありそうだ。大河内地区センターに向かって小道を入り、センター前で左折する。行き止まりに車を止めて茶畑の間を行くと、脇に小さいお堂があった。多分不動尊が祀られて、この滝を「不動の滝」という。落差は15メートルほどで滑らかな岩の上をすべるように落ちていた。滝の中で最も多い名前が不動の滝だから、この滝名は「平野不動の滝」とでも呼ばないと区別が出来ない。

靜岡市街に戻ってきたら、スコールのような雨であった。ところが宇津ノ谷トンネルを越すと道路は嘘のように乾いていた。
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