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「牛妻不動の滝」と「伊佐布北滝」

(牛妻不動の滝)

「城旅」の書込はまだ続くが、本日は割り込みする。今朝、思い立って息子と滝を見に行った。昨日の未明、静岡市以東で局地的の大雨が降った。一日置いて今日の滝はすごいことになっているだろうと出掛けた。梅ヶ島まで行く積りで靜岡まで出たが、交通渋滞で近場の滝に行き先を変えた。まず目指したのが、静岡市牛妻の「牛妻不動の滝」である。

靜岡から安倍川左岸を15分ほど遡ると牛妻の集落に入る。牛妻中小学校の手前に「牛妻不動の滝」の標識が出ているので、山側に右折して3分ほど登り、駐車してから茶畑の脇の道を5分ほど「熊出没注意」の看板を横目で見ながら登っていくと、「牛妻不動の滝」がある。石段を登るの不動尊を祀ったお堂があり、石段を登らないで脇道を行くと滝壺の前へ出る。

今日は予想した通り水量が多く、たぎるように落ちてくる。先へ行った息子が濡れてしまうからとてもそばまでは寄れないと戻ってくる。少し離れて写真に収めたが、迫力満点であった。安倍川の支流、丹野川の上流にあり、落差12メートル、幅が2.5メートルというが、今日に限っては幅が4メートルぐらいはありそうであった。


(そびえる第二東名橋柱)

次に向かったのが静岡市清水区伊佐布の「伊佐布北滝」である。その前に、清水駅裏の「おさかなセンター河岸の市」で昼食を採った。その後、庵原川に沿って20分ほど遡ると伊佐布の集落に出る。「伊佐布北滝」の標識に従ってさらに遡ると、タワーのような橋注が立ち、はるか上空で第二東名の橋桁工事をしているところに出る。「伊佐布の滝入口」の案内板にしたがって、そこへ車を置いて、庵原川の支流の左岸(川の右側)を川に沿って登る。第二東名工事のクレーンがはるか上空で動いている。ネットで養生はしてあるものの、下を通るには冷や冷やであった。5分ほど登ると「伊佐布北滝」に至った。


(伊佐布北滝)

「伊佐布北滝」は800年前、真言宗の修行の場として開かれた。一般に「伊佐布の滝」とも呼ばれ、古くは「北滝」と呼ばれていた。高さ約10メートル、幅約2メートルで、江戸時代後期、山梨稲川により「黄龍湫」と詠まれた。滝が落ちるさまを黄龍が天に昇っていくと表現したものである。静岡市の名勝に指定されている。
※「山梨稲川」は江戸後期の音韻学者。駿河の人。
※「湫」は「くで」または「くて」と訓読みし、「湿気が多くて水草などが生えている所。低湿地。」の意味である。


(二段に見える伊佐布北滝)

ガイドブックには「女性的な優しいイメージの二段の滝」と記されているが、この滝も今日に限っては男性的な激しい流れがほとばしるといった状況であった。滝の幅も軽く倍ぐらいには見える。2段目の滝は50メートルほど下流で、そのさらに下流に架かる橋から見ると二つの滝が二段の滝に見えた。

今日は全国各地で、35度、36度という、この夏の最高気温を記録したが、滝のそばは涼しくて別世界であった。しかし、なぜか長い時間過ごすのは遠慮したい雰囲気がある。これは何なのだろう。
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