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静居寺の牡丹

(静居寺惣門)

今日は祝日、「緑の日」改め「昭和の日」である。4月29日は昭和の時代には「天皇誕生日」であった。平成になって「緑の日」になり、今年から「昭和の日」に改まった。「緑の日」は5月4日に引っ越した。この事実は昨日、初めて知った。

昭和の人である自分が「昭和の日」の制定に反対な訳ではないが、国会で自民党と民主党が賛成すると、国民に周知されないうちに新しい法律が出来てしまう。せめて民主党が反対して、自民党が強行採決にでもなれば、いやがうえにも周知されるのだが。

昨日午前中、甘夏の収穫後、女房と出かけた。まずは島田の静居寺(じょうこじ)に牡丹を見に行くことにする。島田バイパス旗指インターを降りて山側に入った所に静居寺はある。十七世紀後半に京都から移建されたと伝わる、静居寺惣門は県の有形文化財(建築物)に指定されている。参道にスギの巨木が2本あり、この寺の歴史を示していた。山門を入った参道の両側に牡丹が植えられ、花はやや盛りを少し過ぎていた。

立てば芍薬 坐れば牡丹 歩く姿は百合の花

昔から美人を称える慣用句である。先日クイズ番組を見ていて、この慣用句の意味をはじめて知った。(この歳になって初めて知ることが多い)まず芍薬は草で、牡丹は木であること。芍薬は縦に真っ直ぐ茎を伸ばして花を付ける。牡丹は横に広がって葉群を成し、豊かに花を付ける。一方、百合は風にゆらゆら揺れるさまが美しい。つまり、三つの花の特徴をそれぞれ美人の立姿、坐り姿、歩き姿にたとえて称えたものであった。


(静居寺の牡丹)

ピンク、黄、赤、紫、白と、色とりどりの牡丹の花が咲いていた。牡丹ほど豊かな花は無いのではないか。中に何本か芍薬の株があったが、まだ蕾が固く、牡丹よりも花期が遅いようだ。木である牡丹は去年の幹の途中から今年の芽が出ているが、草である芍薬は地面から茎を真っ直ぐに伸ばし、そのてっぺんに蕾をつけている。木と草の違いが良くわかる。

牡丹の花を堪能して静居寺を後にした。
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