わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

狸 その5

2013年10月18日 | 能面

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さて、狸だが、毎日作業を続けていたところ、こんな状態になっていた。前回の写真からは口の部分(というよりはあご部分)を切り離す作業に重点を置いて、何日かをかけていたというところなのだ。

これは、口元からあご部分をのこぎりで一気に切ればよいと言うわけではなく、舌の部分が上あごにくっついていたので、それを上手に切り離すところが難しいのだ。そのためには、裏側から鼻先や舌へ向けて充分深く彫って、しかも前歯の部分を先に彫り、前歯と舌先に空間を作った後に口元部分(あごの部分)からのこぎりを入れ、恐る恐る切り込みを入れつつ、分離させるという手法を使った。

結果、うまい具合に二つに離れたのだが、予想外のところから割れてしまったという落ちも付いた。舌先が短めに割れたのだ。これはやむを得ない。この部分は、例の補修材を使って埋め込むという手段を使いつつ、なんとか形を整えるという補修作業を終えたという具合。

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その後を、これまた数日をかけてサンドペーパーをかけ、目に穴を開けたり歯をきちんと彫ってきれいにしたのが上の写真だ。こうしてみれば、ほとんど素彫りが終わった状態。このまま彩色を始めても良いぐらいなので、取りあえずは素彫りが終わったと言えよう。ただ、彩色はまだ始めない。この後は、狸を放置して教室の課題でもある中将を進めていくことになる。

いずれにしても、「中将」もほぼ素彫りが終わっているので、ちょっと手直しをしながら、空いた時間に「武悪」を彫っていけば、遅くても11月初めには3個の素彫りが完成すると思う。彩色はそのあとを予定しているので、ま、来月の楽しみになるのかな?

と言うあたりで、休憩だ。

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