河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1209- スロヴァーク ラプシャンスキー スロヴァキア・フィル1980.6.9

2011-03-22 00:10:00 | インポート

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3.11の大地震で演奏会は軒並み中止。チケットも山状態。
それで、昔の演奏会から。
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1980年6月9日(月)7:00pm
東京文化会館
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ヤン・ツィケル 組曲「思い出」
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
  ピアノ、マリアン・ラプシャンスキー
ドヴォルザーク 交響曲第9番
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(アンコール)
ドヴォルザーク スラヴ舞曲第9番
ドヴォルザーク スラヴ舞曲第?番
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ラディスラフ・スロヴァーク指揮
スロヴァキア・フィル
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この日の演奏会のことは非常によく覚えている。何があったというわけではないが席が一階ど真ん中で、ラフマニノフのピアノ独奏から始まった2番が非常に魅惑的で、それと、今では普通かもしれないが、当時、録音機材、録画機材が随分と多くはいっていたような気がする。わりと普通の雰囲気ではなかった。初来日だったからかもしれない。演奏会のいわゆる「熱気の予感」がほとばしっていたような気がする。
それで例によって当時の感想メモをほぼそのまま。
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なんとなくなつかしい配置だ。金管群が正面に向かって左側の方にかたまっている。わけもなく懐かしい配置だ。
弦楽器群の音の素晴らしさはいかばかりだろうか。そしてそれに比してこの劣悪な金管群。全く天国と地獄の違いがある。特にトランペットとホルンは正聴に耐えかねる。
とにかく弦は素晴らしい。豊かな響きを呈している。全く金管群はおまけみたいなものだ。ドヴォルザークは言うまでもなく第2楽章に尽きる。
ラフマニノフは実演では初めて聴く。出だしからして全く聴衆を誘惑する音楽である。このピアニストはきめの細やかさより全体的な音楽の完成を志向しているように思える。ダイナミックな反面、ppの繊細な音のつくりがもうひとつのような気がする。
このオーケストラの弱点は管である。特に金管である。金管が整ったら素晴らしいオーケストラとなることであろう。
それにしてもよく人がはいったもんだ。この頃はテレビ中継とFM実況があると人が良くはいるらしい。そして咳払いもよくはいるだろう。

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といったメモです。演奏会の殿堂である上野での熱気のようなものが良くも悪くも新鮮だった。一流二流といったあたりのことはあまり考えず、ただ音楽に接していたように思います。
ところでこの初来日公演は15回公演で、プログラムが11種類。ヴァリエーションがついただけのものもあるが多彩。
コシュラーが9回。スロヴァークが4回。小林研一郎が2回。

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*上の写真の左下はディーン・ディクソン。

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