河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2626- アイーダ、バッティストーニ、東フィル、2018.10.21

2018-10-21 23:03:04 | オペラ

2018年10月21日(日) 2:00-5:45pm 神奈川県民ホール

神奈川県民ホール プレゼンツ
ヴェルディ 作曲
ジュリオ・チャバッティ プロダクション
アイーダ   43-41-53

キャスト(in order of appearance)
ランフィス、斉木健詞(Bs)
ラダメス、城宏憲(T)
アムネリス、サーニャ・アナスタシア(Ms)
アイーダ、木下美穂子(S)
ファラオ、清水那由太(Bs)
アモナズロ、上江隼人(Br)

二期会合唱団

アンドレア・バッティストーニ 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団


Duration
第1幕 32-11
Int
第2幕 17-24
Int
第3幕 31
第4幕 22


意識された劇性という言葉はこの指揮者にはいまのところ無縁に思える。オペラは留まるところのないドラマチックな音楽劇であり、それがもはや通奏低音的なデフォになっている。まず、こう鳴らしておくのが当たり前でその上に色々なものをどう並べて展開していくか。第2幕第2場は指揮者が主役とバッティストーニは言うけれど、きっと、言わなくてもいい自明の理を気付かせてあげたいのだろう。彼のテーマはその上に乗る音楽の動きだ。
派手に鳴るところもあるオペラながら、静寂が覆うオペラとしての見立てとしては、もう一段、彫りの深さが欲しいところでもある。

舞台はシックで、大言壮語に陥ることの無い落ち着いたものでした。
ラダメスとアイーダは双方、もっともっとプッシュ、押して欲しい。アムネリスはそういったことをクリアしていて、こういったあたりのことはオペラを歌う彼らのあたりまえの事だろうと思えてくる。


全体的に、オペラの呼吸を感じた好演でした。
おわり