河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1389- アンドレ・プレヴィン、モーツァルト1番41番、ハイドン102番、N響2012.9.26

2012-09-26 21:42:09 | インポート

2012年9月26日(水)7:00pm
サントリーホール
.
モーツァルト 交響曲第1番
.
モーツァルト 交響曲第41番
.
ハイドン 交響曲第102番
.
アンドレ・プレヴィン 指揮
NHK交響楽団
.

介添人付き、ステッキ付き、椅子座り、昨年の車押し入場よりはいいが、大変なことにかわりありません。でも音楽の出処は別。
.
スモールな編成でコンパクト、艶やかで潤いのある好演でした。プレヴィンはあまり動けないので拍手の盛り上げやタイミングにいささか窮するが、雑味なしで音楽を聴けるのは割としあわせ。聴衆の意識された雄叫びや拍手がなく、そのクラップまでいいフレージングを醸し出しておりました。
一曲ずつ拾い上げれば彼の棒でなくてもいいのかもしれませんが、コンサートのワン・ナイト・プログラム、やはりこのようにして聴きたいものです。
.
後半の一番規模の大きいハイドンでこの編成。
8-8-6-4-3, ob2, fl2, fg2, hrn2, tp2, timp.
モーツァルト41番ではもっと絞られ、1番ではさらに小編成となります。そうではあるのですが、基本的に同じ方針で、椅子は予めセッティングされ、曲ごとの椅子のポジショニング移動はありません。すぐに次の曲にはいれます。1番のあと、聴衆側を振り向くのも大変そうで振り向かず。ひとしきり拍手がおさまったところでプレイヤーが少し増え41番が始まりました。
第3,4楽章が比較的スローで第1楽章と同じような感じ。だから右上がりの過熱感はありません。どちらかというと同じようなものを4つ置いたといったところ。第2楽章も運命フィナーレ楽章のファンファーレ主題後半部のホルンに酷似した節(ベートーヴェンがあとか)が、ウィンド、弦ともにせかすことなく優美に奏されておりました。バランスのいい演奏でした。
41番の前の1番はなんだか無理に長くした曲のように聴こえてきます。もう少し素直に作っていればよかったのにね。
プレヴィンのプログラミングも端と端の曲の選曲は奇を衒ったように感じる。1番ではなく別の番号を聴きたかった。
.
ハイドンはみずみずしくて艶があり、また変に変形することなくバランス感覚に優れていたと思います。なにげなく入った第1楽章の序奏はまるで一つの線でもあるかのように、見事な流れになっておりました。
ここしばらく、DRD デニス・ラッセル・デイヴィスのハイドン交響曲全集を1番から番号順に聴いていて、あれはあれで素晴らしいのですけれど、オケがちょっと埃っぽい。ハイドンの全てのソナタ形式は潤いのある艶やかなものでなければならない。判で押した形であればあるほど音の響きが大切。この日のN響は一曲でしたけれど、そんな感じ。
DRDは方針が異なると思うので比較はできませんけれど、あちらの鋭角的な表現とプレヴィンのような表現、いろいろあってハイドンも振幅が大きい。
潤いのあるハイドン、久しぶりに聴きました。
.
あと、
20~30年前に聴いたプレヴィンはこんな感じ。
1991.9.28ロイヤル・フィル
1991.9.29ロイヤル・フィル

1984.5.23ピッツバーグ響
.
おまけ
プレヴィン&ウィーン・フィル おすすめの1枚
.
おわり


人気ブログランキングへ