596- フィラデルフィアのブルックナー5番 ミスターS
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昨日、一昨日とミスターSの話が続きました。
594- ミラクル・クラップ ミスターSのブルックナー5番 2008.4.18
595- ミスターS フィラデルフィア・サウンドのブルックナー8番 1983.11.1
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ミスターSはフィラデルフィア管とはブルックナーの5番も振っていました。
こうゆうのがありました。
WQXR(ニューヨークのクラシック音楽専門FM放送)でオンエアされたことがありました。
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1986年2月4日(火)WQXR
ブルックナー/交響曲第5番
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スタニスラフ・スクロヴァチェフスキー指揮
フィラデルフィア管弦楽団
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これは当地フィラデルフィアでの公演をニューヨークWQXRで毎週火曜日にオンエアしていたものをちょっととっていたものです。
日本人の好きなタイミング比べをしてみると。。
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どちらも実測です。
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1986.2.4WQXR フィラデルフィア管
第1楽章 19′24″
第2楽章 16′26″
第3楽章 12′40″
第4楽章 23′10″
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2008.4.18 読売日本交響楽団
第1楽章 18′
第2楽章 16′
第3楽章 13′
第4楽章 23′
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WQXRのほうはテープを聴いた実測ですので、本来の姿とはちょっと異なっているかもしれませんが、いずれにしても、ほぼ同じような感じです。細部の伸び縮みはあるでしょうが、解釈としては今も昔もかわらないものでしょう、当然といえば当然ですが。
でも、なかには、というか、たいがいの指揮者は年とともに速度がおそくなり、それが一つの価値の目安になったりするものだが、ミスターSの場合、気持ちは常にインテンポ、実際もインテンポ、ゲネラル・パウゼの素振りは今もさっそうとしている。
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WQXRのブルックナー5番は今となっては昔の音ですが、いつか自主製作盤でよみがえるかもしれません。ミスターSの変わらぬ音作りに感慨を深めるかもしれませんね。
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フィラデルフィア管はムーティのあとサヴァリッシュになってしまったのですが、日本人にはなにか解せぬものがありましたが、フィラデルフィア管とは音作りの面でフィーリングがぴったり合っていたのだと思います。フィラデルフィア管というのは日本人が持っている印象とはかなりかけ離れたところがあり、まずはオーソドックスな音作りをしていたのです。
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いろいろと書きましたが、ミスターSにはこのあともずっと振り続けて名演奏を聴かせ続けて欲しいものです。
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