前回、カラヤンの1979年日本公演について余計な事を書いてしまいましたが、書きついでにもう一つ。今度は1988年の公演です。
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1988年5月4日(水)
東京文化会館
ベートーヴェン/交響曲第4番
ムソルグスキー/展覧会の絵
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニカー
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史上最悪のプログラムビルディング、とまではいかないが、ひどい組み合わせの日だ。
この日の公演はNHK-FMで生放送されてます。
展覧会の絵は、1979年の公演でも演奏されておりますがそれはそれとして、
この1988年公演です。。
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で、
後半の展覧会の絵が始まりました。これも前回話題にしたマーラーの6番に負けず劣らず難しいものです。トランペットが。。
それで、
冒頭トランペットのソロから始まるわけですが、やっぱりやっちゃったんですね。致命的なミスでした。トランペットさん、ごくろうさん。
なんでこうなるのだろうと思うのです。油断大敵。
でも、
覆水盆に返らず。
どうしようもありません。音楽は先に進むしかないのです。それが音楽なんです。あとはどのくらい挽回するか、ということだけです。
1988年といえば、カラヤンも間際ですし、そこらへん魔法の力も弱まっていたのかもしれませんね。
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それで、この日の公演は生放送されてますが、別の日に1回だけブロードキャストされているわけです。
1989年10月10日 NHK-FM
カラヤンがなくなったのは1989年7月16日ですから、この10月10日のブロードキャストは追悼の意味での濃い放送でした。3回分の公演をまるまる連続放送したわけです。
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1988年5月2日 サントリーホール公演
モーツアルト/交響曲第29番
チャイコフスキー/交響曲第6番