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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「渋谷で大規模な反原発デモ、数千人が参加」 を見て

2011年05月08日 | 思考の断片
▲「AFPBB News」2011年05月07日 20:13 発信地:東京。
 〈http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2798638/7185270

 虚心に写してくれないかな。写真の撮り方に偏りというか、悪意を感じる。これでは原発と核兵器(および核戦争)を混同して反対しているようにみえる。("No nukes!"と書いてある。nuke 自体にはたしかに原発の意味もあるが、""No nukes!"と言ったら「核兵器反対」の意味だぞ。)くわえて、わざわざマスクで顔を隠している人を被写体に選んだのはなぜだ。していない人のほうが多そうであるのに。ますます、うさんくさい人々たちが仕組んだ、腹に一物あっての組織的運動のようにみえてしまう。デマを広めて社会を混乱させ、それをチャンスに革命に持ち込もうという化石的な肚の。

「『和牛』ユッケに交雑種の肉、卸業者が加工納入」 から

2011年05月08日 | 抜き書き
▲「YOMIURI ONLINE(読売新聞)」2011年5月8日03時04分。
 〈http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110507-OYT1T00861.htm?from=main1

 交雑種であるにもかかわらず「和牛」として扱われていた肉は、先月13日に大和屋商店が加工した後納入されたもので、個体識別番号から、福島県内の畜産家の男性が飼育していたことが判明。男性によると、さいたま市食肉中央卸売市場で1頭約45万円、1キロ当たり約1000円で競り落とされた。男性は「和牛と称して売っていたなら、偽装だ」と話している。

 事件発生後、これまでの経緯も手伝って、「偽装」という言葉に、某元一級建築士の髪型を形容した時以来のインパクトがある(あれは偽造か)。いずれにせよ、まだあるのかと。過去の同種の事件(日本内外)のさいに自分がしるした感想を振り返りつつ。

上里賢一編 『校訂本 中山詩文集』

2011年05月07日 | 文学
 1725年に刊行された琉球最初の漢詩文集。程順則編。編者の作品が大半を占め、その他、久米村出身の学者、詩人の文章と詩を収録。薩摩侵入(1609年)後、薩摩より訓読法が伝えられたことにより、琉球漢詩は一大隆盛期を迎える。(琉球新報「沖縄コンパクト事典」 から)

 編者の作が全体のうちで多くの部分を占めることもそうだが、いかにも南国ぽい、おおらかな歌いぶりが、『万葉集』(8世紀後半)を連想させる。漢詩としては『懐風藻』(751年)と比べて、その場合どういう違いがあるのか、考えてみるのが楽しみだ。成立年代が隔たりすぎているからただの座興、お遊びだけれど。学問的には五山文学あたりと比較すべきなのだろう。

(九州大学出版会 1998年4月)

「唐淳風:日本没有資格与中国談釣魚島」 から

2011年05月07日 | 抜き書き
▲「環球網」2010-09-19 08:11、环球时报「唐淳风:日本没有资格与中国谈钓鱼岛」(部分)
 〈http://opinion.huanqiu.com/roll/2010-09/1112184.html

 琉球王国与大陆朝廷的关系与其他附属国所不同的是,它的国民大部分是闽、浙、台沿海的居民,与祖国大陆不仅血脉相连,语言、文字皆为汉语,典章、制度与大陆朝廷完全一致。

 琉球王国=沖縄とは、沖縄本島だけ、それも那覇市久米(往昔の久米村=唐営/唐栄)だけということか。住民は、そこの三十六姓だけなのか。唐氏の思考は、対支二十一ヵ条要求の際の中国の大学生のように現実把握がお粗末である。これで中国における第一線の日本専門家とは、隣人としては驚きを通り越して悲嘆するほかはない。やはりある種の中国人には、伝統的な一つの性格として、主観が強すぎてまともに客観的世界の認識ができないタイプの人間がいるのだと思う。唐氏は、その一人で、たぶん久米村と全体としての沖縄(琉球)の違いが分からないのだろうし、また沖縄本島と沖縄諸島ひいては宮古・八重山列島ほかをも含めた琉球諸島との概念としての差異についても、多分理解してはいないのだろう。

「Moscow murders: Two Russian nationalists jailed」 を読んで

2011年05月07日 | 抜き書き
▲「BBC NEWS」6 May 2011 Last updated at 10:15 GMT.
 〈http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-13307560

 記事を読み、写真を見て、ラスコーリニコフ的人間類型はロシアにはやはり実在するのだという印象しきり。ドストエフスキーの作品は、フィクションではあるが、ロシアの普遍と真実とについては誇張も虚偽もなく正しく描いているのだとあらためて感じる。

  Mr Markelov's human rights work had angered nationalists.
  He had defended Chechens who were victims of alleged human rights abuses.


 だから殺すという理屈がぜんぜん理解できないのだが、この二人なら、堂々たる理論を滔々かつ整然と開陳してくれそうである。

琉球新報社編 上里賢一選・訳 茅原南龍書 『琉球漢詩の旅』

2011年05月07日 | 文学
 先日訪れた那覇の本屋で、沖縄人の手になる漢詩集をめくっていたとき、ある詩に、「涙(なだ)そうそう」と訓ずる句を、たしかに見た。“そうそう”に当たる漢字は思い出せない。それらしい句をこの書――また別のさらに大きなアンソロジー――で探してみたが、なかった。琉球漢詩に魅せられての幻視だったのかもしれない。専門の書家による一首一首墨痕鮮やかな筆跡と、沖縄の土地土地の風物の写真とをふんだんに使った、装填も美しいこの画本は、その魅力を弥や増している。

(琉球新報社 2001年3月)

「アインシュタインの理論実証 米衛星、時空のゆがみ観測」 から

2011年05月06日 | 抜き書き
▲「asahi.com」2011年5月6日14時7分、ワシントン=勝田敏彦。(部分)
 〈http://www.asahi.com/science/update/0506/TKY201105060092.html

 質量が存在すると、ボウリングのボールが載ったトランポリンみたいに時間と空間で構成される4次元の「時空」がゆがむ、というアインシュタインの一般相対性理論の予言が、米航空宇宙局(NASA)の人工衛星「GP―B」の観測で確認された。〔略〕/NASAの4日の発表によると、遠方の星が見える方角が、1年に9万分の1度ほどの割合で変化していた。この変化は、地球の自転で発生する時空の渦の効果として理論が予言する量と一致した。また地球の質量による時空のゆがみによる方角の変化も、理論の予言通りに観測した。/重力を扱う一般相対性理論は1916年に完成。

 これも、おもしろい。そして、まさに天才。

「Vietnam: Ethnic Hmong 'in mass protest in Dien Bien'」 をみて

2011年05月06日 | 思考の断片
▲「BBC NEWS」4 May 2011 Last updated at 15:39 GMT.
 〈http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-13284122

 The Dien Bien region is one of Vietnam's poorest areas, with Hmong people living on less than $100 (£60) a year. It is also remote and mountainous, making it difficult to verify reports.

 ベトナムは53の民族からなる多民族国家である。
 ベトナムでは、主要民族であるキン族=ベト人による非キン族への差別が激しい(すくなくとも歴史的には)らしい(→古田博司「『相互認識』 東アジア・イデオロギーと日本のアジア主義」)。
 民族間の不和反目の原因は、かならずしも経済的格差のみではあるまい。
 米国にいた時、民族問題の根本にあるのは、マジョリティによるマイノリティへの「言語」と「習慣」と「食べ物」の強制だと教わった。これもまたそれのみではないだろうが、十分に首肯できる観点だと思う。

「米長官『山本五十六搭乗機の撃墜と同じ』殺害の正当性強調」 から

2011年05月06日 | 抜き書き
▲「msn 産経ニュース」2011.5.5 22:44、共同。
 〈http://sankei.jp.msn.com/world/news/110505/amr11050522460015-n1.htm

 ホルダー米司法長官は4日、上院司法委員会の公聴会で国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者殺害について「敵の指揮官を攻撃目標にすることは合法だ。例えば、第2次大戦中に山本(五十六・連合艦隊司令長官の搭乗機)を撃墜した時も行った」と証言し、殺害が正当だったと強調した。
 ホルダー長官は、ビンラーディン容疑者について「彼は米中枢同時テロを行ったアルカーイダの指導者だ」と指摘。その上で「ビンラーディン容疑者に対する作戦は、国家の自衛行為として認められる」と述べ、法的にも問題はないとの考えを示した。


 自国の自衛行為、つまり戦争だから、という理屈。だからこの理屈は、例えばカダフィ大佐に対しては絶対使えない。