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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

マーガレット・サッチャー著 石塚雅彦訳 『サッチャー 私の半生』 上

2009年01月23日 | 伝記
 しかし、ブラックプールから家に戻る汽車の中でこの問題について思いをめぐらした最初の晩も、後になって圧倒的な破壊の状況の説明を読み、写真を見たときも、原爆投下の決定の正しさについては、何の疑問ももたなかった。私は、連合軍が日本本土に上陸して猛攻撃をかけたとしたら不可避だった人命の損失を回避したという大きな理由で、それは正当化されると考えた。日本はまだ、二百五十万人の武装人員を保有していた。私たちはすで、沖縄決戦で日本人が見せた猛烈な抵抗を知っていた。まず広島で、次いで長崎で示された連合国の軍事技術上の優位性の大きさだけが、日本の指導者に、抵抗しても望みがないことをわからせることができたのだ。こうして日本は、広島から一週間後、二発めの原爆が長崎に落とされてから降伏した。 (「第1部 第2章 大学時代」 本書84-85頁)

 ソ連の参戦という歴史事実とその事実が日本の軍部や指導者たちに与えた衝撃は無視。反共・反ソの思想上、認められないのだろうか。

 →http://blog.goo.ne.jp/joseph_blog/s/%B8%B6%C7%FA

 下巻も読んだ。この人は頑固で依怙地である。人の意見を聴かない。自分の意見とやりかたを押し通す。しかし頭も良かったから、進む方向をおおむね間違わず、いい結果がだせた。北宋の王安石と同じタイプである。

(日本経済新聞社 1996年8月)

スマートパワーではなく

2009年01月23日 | 思考の断片
▲「CRI Online(日本語)」2009-01-22 15:52:25、朱丹陽/安藤「胡錦涛国家主席ら、軍民迎春会に出席」
 〈http://jp1.chinabroadcast.cn/881/2009/01/22/1s134275.htm

 軍人と市民が共同で旧暦の新年を迎える2009年軍民迎春会は、21日夜、中国劇院で行われました。胡錦涛国家主席、呉邦国全人代委員長、温家宝首相をはじめとする国家指導者らは、首都の軍人と住民と共に、新年の到来を祝いました。
 迎春会開始前に、指導者らは新春の祝福を述べ、出演終了後は出演者と握手し、成功を祝いました。

 軍国主義。

 →「人民網」2009年01月22日00:00、责任编辑:刘则华「2009年军民迎春文艺晚会在京举行 胡锦涛等出席」
  〈http://politics.people.com.cn/GB/1024/8710301.html

 ハードパワーをソフトパワーと呼ぶだけ。

これはまさしく象徴的な措置ならん

2009年01月23日 | 思考の断片
▲「人民網」2009年01月22日18:24、「三鹿集团原董事长田文华被判无期徒刑」
 〈http://society.people.com.cn/GB/42733/8714578.html

  依照《中华人民共和国刑法》的有关规定,石家庄市中级人民法院作出判决:被告人张玉军犯以危险方法危害公共安全罪,判处死刑,剥夺政治权利终身;被告人耿金平犯生产、销售有毒食品罪,被判处死刑,剥夺政治权利终身,并处没收个人全部财产;被告单位石家庄三鹿集团股份有限公司犯生产、销售伪劣产品罪,判处罚金人民币4 937.4822万元;被告人田文华犯生产、销售伪劣产品罪,判处无期徒刑,剥夺政治权利终身,并处罚金人民币2 468.7411万元。

 これで毒ギョーザ事件の犯人は多分捕まるし、逮捕されたら確実に有罪になる筈。ちなみに天洋食品も同じ石家荘市。