「わたしが一番きれいだったとき」を読み直すという課題に興味をもって考えてみました。
今までは何度か音読させてから、カタカナ語や表記に着目することを中心に学習してきたのですが、もう少ししっかり読み込むことが必要なのではないかと。
どこの学校図書館にも必ずあるであろう茨木のり子「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)を読んでみました。
「第二次世界大戦時における日本とは何だったのか、なぜ戦争をしたのか、その理由が本を読んでも記録をみても私にはよくわかりません。頭でもわからないし、まして胸にストンと落ちる納得のしかたができませんでした。(中略)全体は実に錯綜しています。そんなわけのわからないもののために、私の青春時代を空費させられてしまったこと、いい青年たちがたくさん死んでしまったこと、腹が立つばかりです」
金子光晴の「寂しさの歌」という詩を紹介する文章にある部分なんですが、茨木さんにとっての戦争を理解する上では手がかりになるように思います。
茨木さんは、この本で取り上げる作品は非常に高価であるといいます。谷川俊太郎、黒田三郎、石垣りん、川崎洋……。
読んでいるうちに安西均の「新しい刃」という詩が登場しました。あっ、これ、読んだことがある! と思ってさらに読むと、この解説にも覚えがあるんです。そうそう、かつて模擬試験の問題として解いたことがありました。小鳥のさえずりが効いているんですよね。
川崎洋の「海で」がおもしろい。高橋睦郎の「鳩」とか会田綱雄の「伝説」なんてこころのひだに刻み込まれていく感じがします。
で、わたしが非常に気になるのは岸田衿子です。
この本を読む前に斎藤美奈子の「名作うしろ読み」で「アランブラ宮の壁の」を読んで、とてもこころ引かれたのですが、そのほかの詩もいい。詩集を読みたいと思いました。
わたしも好きな詩を書き写したことがありました。田中冬二や三好達治が好みです。また個人的なアンソロジーを作ってみようかな。
今までは何度か音読させてから、カタカナ語や表記に着目することを中心に学習してきたのですが、もう少ししっかり読み込むことが必要なのではないかと。
どこの学校図書館にも必ずあるであろう茨木のり子「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)を読んでみました。
「第二次世界大戦時における日本とは何だったのか、なぜ戦争をしたのか、その理由が本を読んでも記録をみても私にはよくわかりません。頭でもわからないし、まして胸にストンと落ちる納得のしかたができませんでした。(中略)全体は実に錯綜しています。そんなわけのわからないもののために、私の青春時代を空費させられてしまったこと、いい青年たちがたくさん死んでしまったこと、腹が立つばかりです」
金子光晴の「寂しさの歌」という詩を紹介する文章にある部分なんですが、茨木さんにとっての戦争を理解する上では手がかりになるように思います。
茨木さんは、この本で取り上げる作品は非常に高価であるといいます。谷川俊太郎、黒田三郎、石垣りん、川崎洋……。
読んでいるうちに安西均の「新しい刃」という詩が登場しました。あっ、これ、読んだことがある! と思ってさらに読むと、この解説にも覚えがあるんです。そうそう、かつて模擬試験の問題として解いたことがありました。小鳥のさえずりが効いているんですよね。
川崎洋の「海で」がおもしろい。高橋睦郎の「鳩」とか会田綱雄の「伝説」なんてこころのひだに刻み込まれていく感じがします。
で、わたしが非常に気になるのは岸田衿子です。
この本を読む前に斎藤美奈子の「名作うしろ読み」で「アランブラ宮の壁の」を読んで、とてもこころ引かれたのですが、そのほかの詩もいい。詩集を読みたいと思いました。
わたしも好きな詩を書き写したことがありました。田中冬二や三好達治が好みです。また個人的なアンソロジーを作ってみようかな。