くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「教室が、ひとりになるまで」

2023-10-03 20:04:17 | ミステリ・サスペンス・ホラー
とてもよかった!

少しずつ嘘をついている登場人物たち。
「最高のクラス」「友達になれたと思ってた」「誰も殺してない」

金曜日の放課後は、全員参加でレク大会の話し合い。
でも、BBQの肉は回ってこないし、道化として笑われる姿が「最高」?
その歪みが違和感で。

そして、それが作者の企みであることが、後半で暴かれる。

読み終えて、檀が書いた「友達:いない」がつらかった。1年の間に燈花とのすれ違いがあったのでは。
だからこそ彼女も、「調律」を考えたのでしょう。

ラストが優しく美しい。
八重樫は青く見える人が嫌いなんだろうな、と思いました。

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