くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「天然コケッコー」くらもちふさこ

2009-05-09 05:47:53 | コミック
もったいないのでゆっくり読んでいます。くらもちふさこ「天然コケッコー」(集英社まんが文庫)。9巻買いました。
さすがに「大人買い」はやめたのですが、二冊か三冊ちまちまと。で、読むのも非常にゆっくりです。田舎の空気にあうように……せかせかしないで読みひたりたいと思ったのです。
山陰地方の小さな町に、東京から転校生がやってくることになりました。右田そよは、自分に初めて同級生ができるとあって嬉しくてなりません。
やってきた「大沢くん」はハンサムで垢抜けていて、でもなんというか個性的なのです。
今まで男子というと、そよの弟・浩太朗しか知らない村の子供たちは大沢くんに振り回されるのです。
でもね、くらもちさんは大沢くんというキャラを「普通の男の子」のつもりで書いたんだって。今までの相手役と余りにも違うので、戸惑った読者も多かったようですよ。
それでも回を重ねていくうちに、大沢くんの少年らしい魅力に気づいていきます。
意外だったのは、そよと大沢くんがカップルになる展開が早かったこと。なんとなく少女まんがだからじれったいような感じなのかと思っていたのです。でも、なんかすんなり「告白」などがあったわけでもないのに、大沢くんとそよは親しい関係になっていくのです。
これは、恋愛まんがというよりも、彼らの生活をスケッチした作品なのかもしれないな、なんて思うのです。
小さな村。小中学校合わせて子供は十人に足りず、それより小さい子はいません。学校では鶏を飼い、先生は数人。複式学級です。
赤いミニスカートをはいたことがずっと噂に残ってしまう。バイク事故なんかあったら大事件。平和で穏やかな生活の中で、彼らは成長していきます。
そよの夢は、教師になってこの学校に戻ってくること。しかし、村には未就学児が一人もおらず、廃校の噂もたちます。
最初の三冊を読むのに一ヶ月近くかけたのですが、最後の三冊は結局一気に読んでしまいました。
鈴木くん……とか、遠山さんちょっとあんまりなんじゃないのとかいろいろ思ったのですが、わたしはシゲちゃんがまだ二十二ということにかなりインパクトを受けたのですが……。
ということは初登場時まだ十代?
田浦のじっちゃんもなんか好きです。ラスト、立ち上がる大沢くんに慌てるのが泣かせる~。
でも、いちばん気になるのは、そよのお母ちゃんです。くらもち作品はこういう一人ひとりの背景が浮き上がるのがいいよねぇ。
最後に収録されていた「あべまやこ」のまんががまたすごい。エピソードの折り込みにもう参りました!
確か映画化されているんだよね。どの部分がスポットを当てられているのかしら。小説版を持っている人に借りようかなー


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1 コメント

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Unknown (ミリオン)
2024-08-28 15:56:18
おはようございます。
嬉しいです。頑張って下さい。今日の朝は、「虎に翼」の第108回を見ました。
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