くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「将棋ボーイズ」小山田桐子

2014-10-14 19:26:58 | YA・児童書
 この作品のモデルになった岩手の私立高校のドキュメンタリーが見たい! 実際、将棋の駒の動かし方くらいしか知らないわたしは、戦法や定跡はさっぱりです。だから、人間ドラマを優先してしまうのですが。
 モデルがいるせいか、個人の内面描写が物足りないように感じてしまいます。わがままですかね。
 「将棋ボーイズ」(幻冬舎文庫)。おじいさんが将棋好きで、「歩」と名づけられた少年と、やがて高校四冠を達成する実力者倉持とのパートを交互に描いています。
 二人は同学年ですが、交友関係がちょっと違う。同じ部活ですが、ぞろぞろと人物が出てきて、朝読者しているとこんがらがってしまいました。(ちょっと集中力に欠ける環境でしたね……)
 倉持、祐介、ハルヒ(「太陽」と書きます)、梶、歩、春久、内藤、さらに「名人」というあだ名の先輩も。男子校です。全員、将棋をさします。「中越プロ」という人も出てきて、これはニックネームなのか、本物のプロ棋士なのか、悩んでしまいました。
 ちっとも進まないので、家に持ち帰ることに。
 そしたら、すんなり読めましたよ。
 ボーイッシュな女子の話題をもっと読みたかったようにも思います。
 顧問の先生のひょうひょうとした感じもいい。