くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「奇跡の料理教室」村田歩+村田ナホ

2013-12-23 15:21:34 | 工業・家庭
 結構本を買いだめしたので、先日夫と本屋に行ってもほしいものがありませんでした。あちこちの棚を見て歩いて、ふとこの本を発見。「奇跡の料理教室」(東邦出版)。
 著者の村田先生ご夫妻は、もともと中学校で社会科を、高校で家庭科をそれぞれ教えてらしたそうで、退職後に子供が対象のお料理教室をはじめられたのです。
 奥さんが調理を、そして旦那さんがその食材の背景を教える。おもしろい!
 わたし自身、なんとか子供に自分の食事は賄えるよいになってほしいと思っています。簡単なおやつなどから作らせてきたのですが、どこまでできるのかちょっと悩んでしまう。
 味噌汁なら具材のアドバイスくらいで作れます。餃子を好きなように包んだりフライの粉つけをしたり。
 ただその先にどう展開するかは、まだ混沌としている。包丁で切ることはできるけど、皮はピーラー頼りなんです。
 でも、この本では幼稚園から挑戦する子供たちが紹介されています。もちろんナホ先生の下準備のおかげなんですけど。
 上級生がさり気なくサポートするようになったり、お家でも助けてくれるようになったりという話には感心します。
 それから、歩先生がビートについて話されているときふと思ったのですが、食品の来歴を知りにくい世の中になっていますよね。だいずからもやしや枝豆、豆腐、きなこと加工されることに気づかない人もいるのだそうです。畑の野菜について、もしかするとテレビでの情報しか知らない子もいっぱいいる?
 とはいえ、うちでも子供たちが畑に行く機会は減っています。農家なのに、です。自分が小学生のときは労働力として駆り出されたものですが。
 毎日の出来事カレンダーに、誕生花のカットをつけているのですが、色鉛筆で彩色するときに、大半の花はイメージできます。学生のころ、「サフラン」がわからないと言った同級生がいてびっくりしたけど、見たことのない植物は色合いや雰囲気がわからないかもしれませんね。
 家庭菜園の野菜は食べられないという人もいると聞きます。
 食べることは生きること。もっとしっかり考えないと。
 といいながら、久しぶりに食べたカラムーチョがおいしくて、食べすぎてしまいましたが……。