くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「いくつ分かる? 名作のイントロ」中江有里

2013-12-17 21:42:39 | 書評・ブックガイド
 先日、心ゆくまで本屋のはしごができました。
 その中で買った一冊。中江有里さん監修の「いくつ分かる? 名作のイントロ」(学びやぶっく)です。もともと美容院で女性誌読んだときに紹介されていたんですけどね。これが、読んだことのない本のオンパレードでびっくりです。中江さん、これ全部読んだ本ですか? 中学校の国語便覧にはないような、プロレタリアートな作品が多いんですけど!
 例えば、獅子文六「娘と私」、正宗白鳥「何処へ」、山口瞳「江分利満氏の華麗な生活」、徳田秋声「あらくれ」なんて、わたくし本自体見たことがありません。いや、文学全集とか日本文学講読とかで見たことならありますよ。文庫だって岩波くらいですか。
 「名作の冒頭、いくつ分かる? あなたの読書量は?」と帯にありますが、わたしのような「軽読書」タイプにはあてはまらないようです。
 でもね、三島由紀夫や遠藤周作、それに三浦哲郎はなぜないのか。
 大江健三郎や村上春樹、松本清張もない。
 でも、山田詠美や平安寿子はある。中江さんの好みの問題でしょうか。文中に遠藤周作を読んで読書に目覚めたようなことが書いてあったのに。
 「読書は面白い。だけど本が面白いとは限らない」というあたりが、非常に共感できたのですけど。
 ただ、こうやって作品が並べてあると、その本を、どこでどうやって読んだのか、記憶が蘇ります。
 「氷点」は、結婚して最初にお盆にきたときに続編まで一気に読んだな、とか。(今では茶の間で読書が禁じられているのでできませんね)
 「檸檬」や「桜の森の満開の下」は高校の図書室から全集を借りたし、「ひかりごけ」は高校二年の夏休み。「おとうと」は読んでないけど、斉藤由貴主演のドラマを見ました。(あの弟役は木村拓哉だったんですね……今知りました)
 読んでいない「名作」を読もうと思うタイプではないので、冒頭部分を自分なりにチョイスしてみたいと思います。
 ほしいままに買ってきましたが、とりあえず読んだのは、「図書館の主⑦」、「悪魔が本とやってくる」(吉野朔実)、「一日の最後に読みたい本」(奈知未佐子)です。
 高速バスを待つ間に、「ダ・ヴィンチ」の別冊まんがを読んだのですが、室山まゆみさん(「まゆみまりこ」という新しいユニット名で執筆されています)がすごくお若いのです。55歳と57歳ですって! わたしとひと回りしか違わない! 昔「あさりちゃん」がアニメ化した頃は二十代くらいですか? 主題歌覚えてますよ。
 話があちこちになりますが、この日は念願のケーキバイキングにも行きました。でももう、こんなチャンスはないだろうなー。楽しかったです。