草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

福井県にて 五首

2024年06月05日 | 短歌
幾たびも通った道を辿り来てかのときと我は変わらず

丸岡の青田で休む農婦から声かけられた中野重治

蟹を売る小屋に立ち寄り潮風で髪を靡かす乙女はうるわし

正義ほど危ういものはないゆえに人を裁かず我を裁かん

越前市武生の駅はモダンなり見知らぬ街を歩く靴音

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