ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

マンガ『蟹工船』

2008年07月02日 | 研究・書籍
今、なぜブームになっているのだろう。
確かに書店にいくと、この地味だったこの小説が山積になっている!

『蟹工船』(小林多喜二著)。今回漫画版でも読んでみました。
副題が「30分で読める大学生のための」東銀座出版社=写真。

「蟹工船は工船であって航船でない。だから航海法は適用されない
 かといって工場でもないので工場法の適用も受けない」
「わざと船員と雑夫の間で仕事の競争を仕組んだ・・」

今の正社員と派遣社員、法の網をくぐった請負・派遣。
周旋屋は現代の派遣業だ。

発禁の書だった80年前の作品が、劣悪で不安定な雇用形態、年収も低い
状態に置かれている現代のはたらく者たちの立場に共通したものを感じ
とれます。
この辺が共感を得てブームになっているのだな、と思いました

なお、このマンガを書いた藤生ゴオさんは群馬生まれ。
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